Intuneの機能更新プログラムによるWindowsのOSのバージョンアップに関して
"Windows 10 以降向け機能更新プログラム"と"Windows 10 以降向け更新リング"を用いて、以前ご回答いただきました更新リングの構成を一通り設定し、ユーザー操作不要で更新プログラムのインストールや再起動を実行できるか検証しました。
しかし、[スケジュールした時刻に自動的にインストールおよび再起動する]と[メンテナンス時に自動的にインストールおよび再起動する]の項目を設定した際には、ユーザー操作なく更新プログラムのインストールと再起動が実行されることを確認できませんでした。
参考にした情報には、[メンテナンス時に自動的にインストールおよび再起動する]と[エンドユーザー制御なしでインストールおよび再起動する]については、自動メンテナンス中にインストール更新とあり、[スケジュールした時刻に自動的にインストールおよび再起動する]については実行させる日時を指定できるものの、
“電源ポリシーやユーザーの不在などにより、デバイスが指定された時間にインストールを完了しない場合があります。 この場合、指定された時間が再度訪れるか、指定された期限に達するまで、インストールは試行されません。”
との記載があり、
どの構成も、「割り当て直後、もしくは指定した日時を迎えた場合であっても、ユーザー操作不要で更新プログラムのインストールや再起動を確実に実行できるとは限らない」と認識しています。
特定の日時までに必ず、ユーザー操作が一切不要で自動的に更新プログラムのインストールと再起動を実行させたいというニーズを満たすには、どのタイミングで、どのように構成すればよいでしょうか。
今回構成した設定と、確認できた結果は以下の通りです。
"Windows 10 以降向け機能更新プログラム"
-展開する機能更新プログラム:Windows 10, version 22H2
-ロールアウトオプション:更新プログラムをできるだけ早く利用可能にする
"Windows 10 以降向け更新リング"
-メンテナンス時に自動的にインストールおよび再起動する
[Microsoft製品の更新プログラム]:許可
[Windows ドライバー]:許可
[品質更新プログラムの延期期間(日数)]:0
[機能更新プログラムの延期期間(日数)]:0
[Windows 10デバイスを最新のWindows 11リリースにアップグレードする]:いいえ
[機能更新プログラムのアンインストール期間の(2から60日間)の設定]:10
[プレリリースビルドを有効にする]:構成されていません
[アクティブ時間の開始]:午前10時
[アクティブ時間の終了]:午前11時
[再起動チェック]:スキップ
[Windows更新プログラムを一時停止するためのオプション]:有効にする
[Windows更新プログラムを確認するためのオプション]:有効にする
[通知の更新レベルを変更する]:既定のWindows Update通知を使用する
[期限の設定を使用する]:構成されていません
結果:対象デバイス上で、再起動を促す通知が表示されたが、自動的に再起動は実行されなかった。
-スケジュールした時刻に自動的にインストールおよび再起動する
[Microsoft製品の更新プログラム]:許可
[Windows ドライバー]:許可
[品質更新プログラムの延期期間(日数)]:0
[機能更新プログラムの延期期間(日数)]:0
[Windows 10デバイスを最新のWindows 11リリースにアップグレードする]:いいえ
[機能更新プログラムのアンインストール期間の(2から60日間)の設定]:10
[プレリリースビルドを有効にする]:構成されていません
[自動動作の頻度]:毎週
[スケジュールされたインストール日]:任意の日
[スケジュールされたインストール時刻]:午後3時
[再起動チェック]:スキップ
[Windows更新プログラムを一時停止するためのオプション]:有効にする
[Windows更新プログラムを確認するためのオプション]:有効にする
[通知の更新レベルを変更する]:既定のWindows Update通知を使用する
[期限の設定を使用する]:構成されていません
結果:対象デバイス上で、再起動を促す通知が表示されたが、自動的に再起動は実行されなかった。
-エンドユーザー制御なしでインストールおよび再起動する
[Microsoft製品の更新プログラム]:許可
[Windows ドライバー]:許可
[品質更新プログラムの延期期間(日数)]:0
[機能更新プログラムの延期期間(日数)]:0
[Windows 10デバイスを最新のWindows 11リリースにアップグレードする]:いいえ
[機能更新プログラムのアンインストール期間の(2から60日間)の設定]:10
[プレリリースビルドを有効にする]:構成されていません
[再起動チェック]:スキップ
[Windows更新プログラムを一時停止するためのオプション]:有効にする
[Windows更新プログラムを確認するためのオプション]:有効にする
[通知の更新レベルを変更する]:既定のWindows Update通知を使用する
[期限の設定を使用する]:構成されていません
結果:設定してから3日後、デバイスを起動した直後に再起動が行われ、機能更新プログラムが適用されたことを確認できた。
また、今回更新プログラムを適用させたデバイスの情報は以下となります。
適用前
エディション:Windows10 Enterprise
バージョン:21H2
OSビルド:19044.2486
適用後
エディション:Windows10 Enterprise
バージョン:22H2
OSビルド:19044.2486