オープン教材を使用して独自の教科書を作成するなら、OneNote を活用しよう!
(この記事は 2015 年 10 月 6 日に Office Blogs に投稿された記事 Using open educational resources to make your own textbook? You need OneNote! の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
今回は、リックマン小学校で 8 年生の数学を担当する Brent Thrasher 氏の寄稿記事をご紹介します。
今春から、当校が所属する学区ではオープン教材 (OER) への移行を検討し始めました。私は OER が生徒にどのようなメリットをもたらすかを理解していたため、嬉しく思うと同時に、私たち教師にとってさまざまな課題が生じることも認識していました。 OER についてあまりご存じでない方は、手始めにこちらの記事 (英語) をご覧になることをお勧めします。
基本的に OER の考え方は、教師のコミュニティで「自由に使用できる」コンテンツを作成しようというものです。このコンテンツはすべての人に公開され、そのまま使用する ことも、手を加えて独自の教材に作り変えることもできます。生徒に配布したり、必要に応じて繰り返し更新したりすることも可能ですが、料金は一切発生しま せん。
無料であるという点に注目しがちですが、実のところ、それは些細なメリットでしかありません。OER の最大にして最も強力なメリットはコミュニティだと私は考えています。既に述べたように、OER は教師のコミュニティによって作成されたコンテンツなのです。
非常に多数の教師の方々がコンテンツを作成しているため、すべてをチェックすることが不可能に思えるほどの量が公開されています。私が初めて OER の世界に足を踏み入れたとき、目に付いたものをほぼ手当たりしだいに収集してみて、2 つのことに気付きました。1 つは新学期までにこの膨大な量のコンテンツを自分だけでは分類できないということ、そしてもう 1 つは、これだけのコンテンツを整理し、新しく見つけた授業用コンテンツを挿入するためのツールが必要だということです。
ただし、この両方の問題を OneNote によって解決できると気付くまでにそれほど時間はかかりませんでした。まず問題となったのは、人手不足です。OER の確認と収集を始めてみると、その作業には際限がないことにすぐに気付くでしょう。私もだれかの助けが必要だと判断し、同じ学区のある数学教師に連絡を 取ったところ、プロジェクトに協力してくれることになりました。OneNote では、共同作業を簡単に行うことができます。必要な準備といえば、ノートブックを作成して、メールで共有することだけです。私たちはすぐに Engage New York (英語) や cK-12 (英語) といったサイトで見つけた授業用コンテンツをドラッグ アンド ドロップで集め始めました。また、OneNote のおかげで、それぞれが異なる時間帯に作業することができるというメリットもありました。私も同僚も時間があるときにプロジェクトを進められるので、一緒 に作業するためにスケジュールを調整する必要がありません。OneNote では、私が編集するとすぐに、その内容が相手にも同期されるのです。
先ほども述べたように、OER の重要なメリットは、自由に編集して独自の教材を作り上げることができる点です。これにもまた、OneNote が効果を発揮しました。OneNote では、オープンな作業用スペースを用意できるため、コンテンツに対する注釈やコメントを簡単に追加できます。これを利用して、私たちは協力して意見を出し 合うことができました。
OneNote はコンテンツの整理にも役立ちます。私が当初経験したように、OER のコンテンツをため込んでしまうとどれが手元にあるのかわからなくなります。この問題を解決するために、私たちは索引ページを作成し、各授業用コンテンツ のページへのリンクを表にまとめました。
私たちは現在も OER プロジェクトに取り組み、かなりの進展が見られています。プロジェクトを開始して以来、同じ学区の他の教師陣にも参加してもらい、多くのフィードバックが 得られました。OneNote のおかげで、活発なコミュニケーションが促進され、すばらしい成果が挙がっていることを嬉しく思います。
まだ OneNote をあまり利用したことのない方は、ぜひお試しいただくことをお勧めします。Office 365 サブスクリプションを利用していない場合でも、こちらのページから無料でダウンロードできます。
—Brent Thrasher