.NET Framework Language Pack について
こんにちは、Visual Studio サポートチームです。
今回は、.NET Framework の言語パック (Language Pack) について、お問い合わせいただくことの多いインストールとアンインストールについてご説明します。
言語パックとは
.NET Framework Language Pack は、.NET Framework が内部で使用するリソースのうち、言語に依存するもの (エラー メッセージや一部の画像データなど) を言語ごとにまとめたパッケージで、実行コードを含まないリソース ファイルの集まりです。
例えば、日本語の言語パックをインストールすることで、.NET Framework のクラス ライブラリを使用した際のエラー内容などを日本語で表示することができます。
なお、言語パックはあくまで .NET Framework の内部リソースをローカライズするだけのものですので、インストールしていない状態でも、.NET Framework 本体のクラス ライブラリは問題なくご利用いただくことができます。
また、あくまで .NET Framework ライブラリ内部のリソースに関するものであり、お客様が開発したアプリケーションで使用するリソースの言語とは関係ありません。
インストールについて
.NET Framework 本体のインストールに Web インストーラーを利用した場合、言語パックも自動的にインストールされます。
一方、.NET Framework 本体のインストールにオフライン インストーラーを利用した場合は、言語パックは自動的にインストールされません。このため、言語パックをインストールしたい場合は、個別に言語パックのインストーラーを入手してインストールする必要があります。
なお、新しいバージョンの言語パックをインストールした場合、コントロール パネルの “プログラムと機能” の一覧に古いバージョンの言語パックも表示されたまま残る動作となっていますが、古いバージョンのリソース ファイルは存在せず、新しいバージョンのみ存在している状態となります。
アンインストールについて
アンインストールについては .NET Framework 本体と言語パックは連動しておらず、.NET Framework 本体をアンインストールしても言語パックは自動的にはアンインストールされません。
例えば、.NET Framework 4.5 と言語パックがインストールされた状態から、.NET Framework 本体を 4.5.2 へアップグレード インストールしたような場合でも、.NET Framework 4.5 用の言語パックが自動的にアンインストールされることはありません。
このため、言語パックもアンインストールしたい場合は、個別にアンインストールを行っていただく必要があります。
なお、前述のとおり、言語パックは実行コードを含まないリソース ファイルであることから、古いバージョンの言語パックが残っていることでセキュリティ上のリスクとなったり、その他の問題を引き起こすことは、通常ありませんのでご安心ください。
.NET Framework 本体のアップグレードの結果、本体と言語パックのバージョンが異なる状態となった場合でも、新しいバージョンの .NET Framework で追加されたリソースのみ英語表記となる可能性はありますが、それ以外のリソースの変換やその他の動作で問題が生じることはありません。
.NET Framework 本体と比べて注目される機会の少ない言語パックですが、上記の情報がお役に立てましたら幸いです。