Small Basic はプログラミング入門だけではもったいない

  大変久しぶりの更新となります。
  これまで C# Express に特化した記事のみを投稿してまいりましたが、今後は分野を限定しないで 興味深い内容に関して記事を投稿していきたいと思います。
 
  さて、今回取り上げるのは Small Basic というツールです。
  こちらはプログラミングの入門用・教育用に開発された、無償のプログラミングツールですが、今回リリースされた バージョン0.8からは日本語UIも追加されました。
 
  インストール時のUIこそ英語ですが、デフォルトでインストールすれば自動的に日本語UIもインストールされます。
  Small Basicを起動するOSが日本語OSであるか、システムロケールが日本語になっていれば、Small Basicも日本語UIを表示します。
 
 
 
 
 
 
  このツールは、大義名分は入門用ということになっていますが、それで終わらせるのはもったいないような、優れたツールだと思います。
  そもそもプログラミングツールって、たとえもう既にプログラミング経験があるような人であっても、新しいツールを導入するのが億劫になる場合が少なくないような気がします。
  結局、新しいツール独自の使い方をマスターしたり、作ったプログラムを他人に配布する方法が面倒だったりということが導入を妨げる原因になることがあるような気がします。
  しかしながら、この Small Basic ならばまず、ツールの使い方で悩むことはないと思います。UIは極めてシンプルで迷うことがありません。もちろんその分、機能が限定されているという側面もありますが。
 
  そして私が最も便利だと感じたのは、自分で作ったプログラムの公開方法です。
  何の事前設定もいりません。ただ、インターネットに接続されているだけで大丈夫です。
  プログラムが完成したところで「発行」ボタンを押すだけです。
  そうすれば自動的に smallbasic.com のサイトにアップロードされて、そのアクセス方法などもその場で表示されます。
 
  たとえば、先ほど私は簡単なゲームのプログラムを書いて、「発行」ボタンを押しました。
  すると、以下のURLが案内されました。以降、このURLにアクセスするだけで、Web上でそのゲームを実行することができます。
  
  https://smallbasic.com/program/?DCM180-0
  (つまらない基本中の基本ゲームではありますが、このくらいのものならSmall Basicを使えば本当にすぐに作れると思います)

  実行にはSilverlightが必要ですが、もちろんSmall Basicでプログラムを書いている人がSilverlightについて意識する必要はありません。もちろん実行するほうも意識する必要はなく、もしもマシンにSilverlightが入っていなければインストールを促すUIが表示されるので、それに従うだけです。(Silverlight本体は大変小さいです)
 
  また、自分がアップロードしたプログラムを、自分の独自のWeb pageで公開したい場合にも、「Embed this in your website 」と書かれた場所に置かれているHTMLタグをコピーして自分のWebに張り付けるだけで、簡単に公開することができるようになります。
 
  このSmall Basicはこちらのページの右のほうにある「Download Small Basic」ボタンを押すことで、無料で入手できます。
  どうぞお試しください。

sb.jpg