ユーザー辞書の展開

原文の記事の投稿日: 2011 年 12 月 16 日 (金曜日)

ユーザー辞書を組織に展開する方法に関する質問がいくつか寄せられました。ユーザー辞書は、管理者が以下のアプローチを使用して展開します。

  • Visual Basic スクリプトを作成し、ユーザー辞書ファイルをローカル コンピューターにコピーします。
  • ユーザー辞書を使用するようにレジストリ設定を更新します。
  • Visual Basic スクリプトをログオン スクリプトの一部として実行します。

以下のセクションに、新しいユーザー辞書を使用するために更新する必要があるレジストリ キー (NewCustom.dic など) の一覧を示します。これを行うには、レジストリ エディター regedit.exe を使用します。regedit の使用については、「レジストリを構成する」を参照してください。

このアプローチでは、ユーザー辞書ファイルは既定として設定され、"有効" として構成されます。NewCustom.dic ファイルは 2 番目の辞書として指定され、"有効" に設定されます。また、カルチャ タグは削除され、すべての言語に適用されます。

以下のレジストリ キーと値を追加または削除します。

  • "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Shared Tools\Proofing Tools\1.0\Custom Dictionaries" /v "1" /t REG_SZ /d CUSTOM.DIC /f
  • "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Shared Tools\Proofing Tools\1.0\Custom Dictionaries" /v "1_state" /t REG_BINARY /d 01000000 /f
  • "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Shared Tools\Proofing Tools\1.0\Custom Dictionaries" /v "2" /t REG_SZ /d NewCustom.dic /f
  • "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Shared Tools\Proofing Tools\1.0\Custom Dictionaries" /v "2_state" /t REG_BINARY /d 01000000 /f

以下のレジストリ キーが存在する場合は、削除します。

  • "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Shared Tools\Proofing Tools\1.0\Custom Dictionaries" /v "2_culturetag" /f

ログオン スクリプトをユーザーに展開するには、管理者がグループ ポリシーを使用してユーザー ログオン スクリプトを割り当てます。グループ ポリシー管理コンソールおよびユーザー ログオン スクリプトの使用については、以下のリソースを参照してください。

また、Office 2010 を展開した管理者は、Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用してユーザー辞書ファイルを追加し、レジストリ値を追加することもできます。OCT を使用すると、Office 2010 のインストールを管理できます。Office 2010 には 2 つのバージョンの OCT があることに注意してください。1 つは 32 ビット Office 2010 用、もう 1 つは 64 ビット Office 2010 用の OCT です。OCT は、ボリューム ライセンス版の Office 2010 と 2007 Office system でのみ使用できます。Office 2010 インストールがボリューム ライセンス版かどうかを確認するには、Office 2010 インストール ディスクで Admin という名前のフォルダーがあるかどうかを確かめます。Admin フォルダーが存在する場合、そのディスクはボリューム ライセンス版です。

この方法を使用するには、管理者が以下のタスクを実行します。

  • OCT を実行し、[追加内容] セクションの [ファイルの追加] を使用して、ユーザー辞書ファイルを追加します。
  • [レジストリ エントリの追加] を使用し、[追加] をクリックして、レジストリ キーを追加します。
  • [レジストリ エントリの削除] を使用し、[削除] をクリックして、レジストリ キーを削除します。
  • 変更が完了したら、セットアップ カスタマイズ .msp ファイルを保存します。
  • カスタマイズ .msp を展開します。

OCT の使用の詳細については、以下のリソースを参照してください。

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Deploying a custom dictionary」をご覧ください。