InfoPath のハイパーリンクからメールを起動しフィールドの値を To:やCC:本文に入れる方法
今回は InfoPath のハイパーリンクコントロールから、メールを起動しメールの宛先、CC、件名、本文に InfoPath のフィールドの値を入力する方法についてご紹介します。
当たり前といえば、当たり前なのですが、InfoPath のハイパーリンクコントロールは HTML のお作法に則った利用をおこなうことが可能です。
ですので、ハイパーリンクをクリックしたときに HTML のお作法と InfoPath のお作法を組み込むことは可能です。
これって、結構、便利な機能だと思うのですが、こういうのって以外と知られてないんですよ。
やはり、製品の機能を知り、そしてそれを裏付けるテクノロジー(ここでは HTML、InfoPath、XML ですが。)を知っていてエンジニアだと思います。
そこに顧客ニーズと合致することがソフトウェアメーカーとしてもユーザーとしても嬉しい部分なのではないでしょうか。
自分もそうなのですが、、、製品そのものの機能に対して理解不足になりつつあり、ユーザーの利用形態があまり分からなくなってきているところがあるのかなと思います。
そもそも、製品の機能拡張や新機能と呼ばれるものはユーザーニーズを考慮した上で追加されたり拡張されたりするものだと思います。
しかし、ソフトウェアに携わる人たちのトレンドの課題かもしれませんが、製品がこれだけ多くなり、機能も充実することでどれがユーザーの利用において利便性があるのか分からなくなることもあるかと思います。
そういう場合はお客様やパートナー様とお話してニーズをヒアリングし、そして、自分たちの製品を触り、さらにそのテクノロジを理解するということが必要なのかと思います。
それが、正しい要件定義や提案をおこなうためのエンジニアとしての正しい姿なのではと思います。
OBA もまたしかるべきで、製品そのものの機能の良さ理解した上でカスタマイズによる拡張をおこなうことによりユーザーニーズに適応できるのではないかと思います。
そこにデータ連携やデータの再利用というところで XML と連携できるというところは我々が提案できれば、恐らく、OBA が目指すべきところが訪れるのではないかなという気がします。(結局、製品を触り倒し、裏付けるテクノロジーを理解して、顧客ニーズを知るための努力をするという、あくまでも人依存の話ですが。。。)
手順:
1. InfoPath に3つののテキストボックスコントロールを配置します。
2. ハイパーリンクコントロールを挿入します。
3. ハイパーリンクコントロールの編集で [表示] – [テキスト] - 「メール」と入力します。
4. 同じく、ハイパーリンクコントロールの編集で [リンク先] – 「データソース」のラジオボタンを選択します。
5. データソースに下記の構文を入力し「OK」をクリックします。
concat( "mailto: ",my:フィールド1,"?subject=",フィールド2,"&body=",my:フィールド3)
6. プレビュー画面でフィールド1にメールアドレス、フィールド2 に件名、フィールド3に本文と入力し、メールのハイパーリンクをクリックします。
7. 下記のように入力したフィールドに対応したメールの宛先、件名、本文の入力が可能になります。
※Concat() はフィールドを引数として連結させる関数です。
また、改行コード("%0D%0A")を利用することも可能です。
CC については "&cc=",my:フィールド4、BCC については "&bcc=", my:フィールド5 のように記述します。
この情報の詳細については以下にございますので、ご確認ください。
新規の電子メール メッセージを開くハイパーリンクを挿入する
https://office.microsoft.com/ja-jp/infopath/HP010686021041.aspx