VSTO Power Tools ってご存知ですか?
久々に VSTO ネタですが、
「こんなんありますよ」と改めてというかんじですね。
かなり昔、社内のメーリングリストで VSTO Power Tools の機能を紹介したのですが、次のブログネタの前振りも兼ねてその時に利用したメールの内容をそのまま紹介します。
Microsoft Visual Studio Tools for the Office System Power Tools v1.0
ご存じの方もいらっしゃるとは思うのですが、VSTO による開発の機能を拡張してくれるツールです。
こだか師匠も以下のブログで紹介されている内容ですね。
概要:
VSTO に組み込むツール
l OpenXML Package Editor
VSTO からOpenXML ファイル形式を開いて、編集できるツール
主にカスタムXML の組み込みやOpen XML ファイルのXML レベルでの修正が可能なもの
l Ribbon IDs ToolWindow
リボンのカスタマイズ時のボタンにイメージを挿入したい場合のイメージの挿入とIDのマッピング
コマンドラインツール
l SharePoint Feature Sweeper (SPFeatureSweeper.exe)
Workflow Featureを一括して削除してくれるツール(ステージング環境で有効)
l SharePoint Workflow Package Generator (WorkflowPackageGen.exe)
VSTO のワークフローソリューションから、関連するファイルを含めて、直接 WSP ファイルをビルドしてくれるツール
l VSTO/VSTA Pipeline Verifier (PipelineVerifier.exe)
VSTO/VSTA のパイプラインの整合性をチェックし最適化するツール
l VSTO Developer Cleaner (VSTODeveloperCleanupTool.exe)
使われていない、信頼済みの VSTO ソリューションやソリューションフォルダ、レジストリエントリを整理してくれるツールです。
VSTO のデベロッパーには便利かもしれません。私の環境ではゴミだらけでした。
l VSTOTroubleshooter.doc (VSTOTroubleshooter.exe)
現行の VSTO の開発環境を確認してくれるもので、動作環境などのチェックとレポートをおこなってくれます。
リファレンス
l Office Interop Extensions (OfficeInteropAPIExtensionsUsersGuide.docx)
.NET Framework 3.5 で拡張された Office Interop API についての説明です。
LINQ を Office 開発でどう利用するかの説明もあります。
Open XML 開発だとどうしてもコード量が多くなるところですが、LINQ を利用することで大幅にコード量を削減できます。
LINQ の利用は極めて相性がよいものだと思います。
また、VSTO の技術解説で、.NET と COM アプリを接続する PIA とその動きについて説明があります。
l UI Manager (UIManagerSampleTool.doc)
複数のアドインが存在した場合に連携させて、UI 上で動作を統合させるクラスとその使い方資料
Word、InfoPath、Outlook のサンプル付きです。
手順:
まず、以下のファイルをダウンロードしてインストールする必要があります。
Microsoft Visual Studio Tools for the Office System Power Tools v1.0
l VSTO_PTExtLibs.exe
l VSTO_PTRibbonIDs.exe
l VSTO_PT.exe
これをインストールすることで、既定だと以下のフォルダに各アプリケーションとその説明書きが保存されます。
※いくつかのアプリはアドインとして、VSTO に組み込まれるようです。
既定のフォルダ
C:\Program Files\Microsoft VSTO Power Tools 1.0
VSTO に組み込み
l OpenXML Package Editor
l Ribbon IDs ToolWindow
コマンドベース
l SharePoint Feature Sweeper(SPFeatureSweeper.exe)
l SharePoint Workflow Package Generator(WorkflowPackageGen.exe)
l VSTO/VSTA Pipeline Verifier(PipelineVerifier.exe)
l VSTO Developer Cleaner(VSTODeveloperCleanupTool.exe)
l VSTOTroubleshooter.doc(VSTOTroubleshooter.exe)
以上です。
次のブログでちょっと小ネタをご紹介します。
Comments
- Anonymous
May 29, 2009
msdn の VSTO Development Center に How Do I Videos というコンテンツがあります。 動画によるチュートリアルなので VSTO 開発の雰囲気をつかむのに役立つと思います