IIS Media Services で長時間 Live Smooth Streaming による配信を行うとディスクがいっぱいになる。
こんにちは、日本マイクロソフトの原田です。
IIS Media Services を使用して Live Smooth Streaming による配信を行う際に、ハードディスクにコンテンツを保存しない設定をしていても長時間配信を続けていると、ご利用いただいているシステムのディスク容量によってディスクがいっぱいとなり配信が停止する場合があります。この記事ではその回避策についてご案内させていただきたいと思います。
この現象は DVR 再生のためのバッファ(時間で設定されています)が既定では全ての映像を保持する設定となっていることに起因します。この設定は UI 上からもしくは、 ISML ファイルの編集で変更可能です。
UI で変更の場合、分の単位で設定します。公開ポイントの編集で[詳細設定]タブを開き、下記の「最近のコンテンツ用に DVR を有効にする(N)」にチェックを入れたのちに「DVR ウィンドウの長さ (分)(D):」の値を設定します。
ISML ファイルを直接編集する場合には「manifestWindowLength」要素の値を編集します。規定値の 0 (秒)は無制限となりますので、これを任意の値に”秒”単位で設定します。秒単位で指定したい場合はこちらの方法になります。下記は 300 秒(5分)を設定した場合の ISML の一部です。
ISML ファイル内のその他の項目については下記の記事が参考になります。
Live Smooth Streaming Publishing Point Advanced Settings
長時間のライブ配信をご利用いただく際にはこちらを設定していただけますようお願いいたします。