Win7: IEEE1394 接続の DVCPRO HD カメラから DirectShow 経由でストリーム転送できない件

Windows7 に IEEE1394 端子を経由して DVCPRO HD カメラを接続した場合、DirectShow ベースのアプリケーションソフトとカメラの間のストリーム転送に問題が発生する場合があります。

Windows7 には IEEE1394 バスドライバが2種類同梱されています。それぞれにおいて以下のような問題が発生します。

■新しいドライバ (1394ohci.sys)

ストリーム転送ができません。こちらはドライバの不具合であることが判明しています。

回避策としては、1394 バスドライバを下記の従来からのドライバに変更します。手順は以下の通りです。

1. デバイスマネージャで 1394 バスホストコントローラーの中を開きます。

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2. 下記のように 1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy) を選択します。

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3. このように表示されれば完了です。

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ただし次の問題が発生する場合があります。

■従来からのドライバ (1394bus.sys+ohci1394.sys)

ストリーム転送はできるものの、ハードウェア構成によってストリーム転送が中断される場合があります。CPUの電源管理機能との関連が疑われていますが、原因はまだ厳密には判明していません。

下記のレジストリ設定を施してC1ステートへの遷移を抑制することによって多くの場合回避できることが分かっていますので、お試しいただければ幸いです。

場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Processor
名前:Capabilities
種類:REG_DWORD
値:0x7F077

新しいドライバの方の不具合は次期 Windows (通称 Windows8)では修正済みです。Windows7 での修正時期は現時点では未定です。従来からのドライバの方の問題と併せて、状況に進展があり次第フォローしていく予定です。

ご迷惑をお掛けしていて申し訳ありませんが、DVCPRO HD のようなプロフェッショナル仕様のカメラとの相互接続性についても積極的に支援していきますので、よろしくお願いいたします。