【MSC】 Internet Explorer 9 と HTML5。 そして、IE10~セッション振り返り

先日の the Microsoft Conference にお越しいただいた皆様、ありがとうございました!
また私の D2-202 セッションにお越しいただいた方、もう一つありがとうございました。

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今回の MSC では私の担当技術領域が変わってから大きい会場では初だったので、HTML5 のこってりした話よりも開発者の皆さんに IE そのものの変遷をお届けするつもりでこのようなタイトルで講演させていただきました。

裏話> 実は今回休暇中にこのセッションの内容を精査する必要があって、出社していた同じチームの春日井にこのタイトルを作ってもらいました。「。」が入っているあたりのテイストがとっても春日井っぽいです。(笑)

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大きく3つのパートで話をさせていただきました。

① このテーマでのここまでの出来事の振り返り
② IE9、HTML5 の進展と Microsoft との関係(メイン)
③ ビジネスで考えた場合の最適解

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①の骨子:

HTML が 1993 年に正式に登場してからもう 18 年。長い年月をかけて多くの人の手によって標準というのは決まっていき、進化していきます。それから数多くの Web 標準が登場して栄枯盛衰が繰り返されてきました。マイクロソフトはご承知の通り、1995 年の Windows 95 から Internet Explorer を引っ提げてこの世界に強力に足を踏み入れました。Windows 95 の Internet Explorer を覚えていますか? まだ「e」じゃなかったですよね。(笑)

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私は数多くの Web 技術の中でやはり HTML、CSS、ECMAScript(JavaScript)が引き続き重要だと思っています。これは ASP.NET、Java、PHP、Ruby …のプログラム間で通信するケースでなくていわゆる Web コンテンツを提供するためにこれらを使用することが非常に多いわけで、そうなるとブラウザーに送っているのはこれらの3つのコアなテクノロジーでできたコンテンツであるからです。Web サービスの仕様にしても結局元々はこれらの派生です。だからやはりこの3つが大事なのです。

Internet Explorer(IE)に話を移すと、IEの方はこんな歩みです。

IE表

かなりアバウトな表ですが、大体登場時期、搭載OS、その時追加されたメインの機能がわかるようにしています。Internet Explorer 6.0 は XP に搭載され、出荷されてから約 10 年が経過したブラウザーです。ちょうど 10 年前、皆さんはどんなパソコンをお使いだったでしょうか。2001年だから私も MS に入社して2年くらい経ったころです。ということは Pentium III のマシンでノートは ThinkPad 570 をそろそろ新しいマシンに移行しようとしていたと思います。そのころのパソコンと今のお手元のパソコンの性能を比較してみてください。

インターネットブラウザーというのはコンテンツを表示するエンジンです。ということはできる限り搭載されているマシンの性能を最大限活用できるような機能が欲しいところですが、10年前にできたブラウザーでは今のマシンの性能を活かし切れませんし、そのころに知られていなかったセキュリティの脅威にも対応しきれません。その世界もこの10年で病原体と同じようにさらに強力な攻撃を考えて実行する悪意ある人が後を絶たないというのが事実でしょう。

よく新車を買い、数年で次の新車に乗り換えていく人がいます。私の友人にもそういう人が多くいます。常に最新の車に載っていて気持ちがいいでしょうし、さらに安全でしょう。その代り定期的にお金がかかります。同じシステムを10年以上使うということは新車を10年車検以降まで使うのと発想は同じだと思います。いくら燃費がすばらしくいいハイブリッド車が出ても変えないということです。このポリシーをとると、新車に買い換えようとすると全額払うことになり、ハードルがすごく高いわけです。今の多くのシステムってそうなっているような気がしてなりません。車だと違う発想をするのにシステムでそうしないのはソフトウェアの価値がやはり低くみられているのかなと悲しくなります。

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さて、これまでマイクロソフトが提供してきた Web 技術に関連するものは単にブラウザーだけではなく、当然 開発ツールもマークアップ作成ツールも作ってきています。開発ツールである Visual Studio は D2-301 セッションを見ていただくとして、私は Expression Web をご紹介しました。ただ、前のセッションで武田がデモしていたので、ご紹介だけ。

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②以降は次の投稿で書きましょう。

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なお、このセッションはスライド公開もビデオ収録も行われています。

The Microsoft Conference 2011 -「開発者向け特別プログラム」
セッション資料ダウンロード
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/hh456411

ビデオの公開はカンファレンスのサイトをウォッチください。
https://www.microsoft.com/japan/events/msc/2011/default.aspx

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このセッションで参照した URL はスライドを見ればもちろん載っているのですが、全部列挙されているとチェックがしやすいと思いまして、前の投稿で全部掲載しておきましたのでそちらも合わせてお使いください。

【MSC】 D2-202 セッションで紹介しているリンク集
https://blogs.msdn.com/b/hirookun/archive/2011/09/28/msc-d2-202.aspx