データ マイニング ソリューションの配置
適用対象:
SQL Server 2019 以前の Analysis Services 
Azure Analysis Services Fabric/Power BI Premium
重要
データ マイニングは SQL Server 2017 Analysis Services で非推奨となり、SQL Server 2022 Analysis Services で停止されました。 非推奨および停止された機能については、ドキュメントの更新は行われません。 詳細については、「Analysis Services 下位互換性」を参照してください。
データ マイニング プロセスの最後の手順は、実稼働環境へのモデルの配置です。 配置は、モデルをユーザーが使用できるようにし、次のようなタスクを実行できるようになるという点で重要です。
モデルを使用して予測を作成し、業務上の意思決定を行います。 クエリの作成に使用できるツールの詳細については、「 データ マイニング クエリ ツール」をご覧ください。
データ マイニング機能をアプリケーションに直接埋め込みます。 マイニング構造とマイニング モデルを作成、変更、処理、および削除するためにアプリケーションで使用できる一連のオブジェクトを含んでいる分析管理オブジェクト (AMO) またはアセンブリを含めることができます。
ユーザーが予測の要求、傾向の表示、またはモデルの比較を行うことができるレポートを作成します。
ここでは、配置オプションについて詳しく説明します。
このセクションの内容
SQL Server の以前のバージョンへのデータ マイニング ソリューションの配置
データ マイニング オブジェクトのエクスポートおよびインポート
データ マイニング ソリューションの配置の要件
ソリューションをデプロイするSQL Server Analysis Servicesのインスタンスは、多次元オブジェクトとデータ マイニング オブジェクトをサポートするモードで実行されている必要があります。つまり、表形式モデルまたは Power Pivot データをホストするインスタンスにデータ マイニング オブジェクトをデプロイすることはできません。
したがって、Visual Studio でデータ マイニング ソリューションを作成するときは、 [Analysis Services 多次元およびデータ マイニング プロジェクト]テンプレートを必ず使用してください。
ソリューションをデプロイすると、データ マイニングに使用されるオブジェクトは、ソリューション ファイルと同じ名前のデータベース内の指定したSQL Server Analysis Services インスタンスに作成されます。
リレーショナル ソリューションの配置
リレーショナル データ マイニング ソリューションをデプロイすると、必要なデータ マイニング オブジェクトが新しいSQL Server Analysis Services データベース内に作成され、オブジェクトは既定で処理されます。 処理オプションは、構成プロパティの [処理オプション]を使用して変更できます。 詳細については、「 Analysis Services プロジェクトのプロパティの構成 (SSDT)」を参照してください。
既定では、増分変更だけが毎回配置されます。 つまり、マイニング モデルを変更すると、プロジェクトを再配置するときに、そのマイニング モデルだけが更新されます。 ただし、複数のクライアントがSQL Server Analysis Services データベースを編集している場合は、エラーが発生する可能性があります。 既定の配置モードを変更して、ソリューションが配置されるときにデータベース全体が更新されるようにするには、 [配置モード] プロパティを変更します。
リレーショナル データ マイニング ソリューションでは、配置しなければならないオブジェクトは、データ ソース定義、使用されたすべてのデータ ソース ビュー、マイニング構造、およびすべての依存マイニング モデルだけです。
多次元ソリューションの配置
多次元データ マイニング ソリューションを配置すると、このソリューションによってデータ マイニング オブジェクトがソース キューブと同じデータベース内に作成されます。
マイニング構造またはマイニング モデルを処理するときには、ソース キューブも処理する必要があります。 このため、OLAP マイニング モデルを使用するソリューションの配置には、リレーショナル データ マイニング ソリューションよりも時間がかかる場合があります。
通常、データ マイニング オブジェクトも、キューブに使用するのと同じデータ ソースおよびデータ ソース ビューを使用します。 ただし、データ マイニングの対象となるデータ ソースとデータ ソース ビューを明示的に追加することもできます。 たとえば、通常、キューブは見込み顧客についてのデータや、多次元オブジェクトで使用されない外部データを含んでいません。
関連リソース
モデルがリレーショナル データのみに基づいている場合、モデルを移動するための最も簡単な方法は、DMX を使用してオブジェクトをエクスポートおよびインポートすることです。
モデルがデータ ソースとしてキューブを使用している場合、モデルおよびそれをサポートしているキューブ データを移動する方法の詳細については、このトピックを参照してください。
Analysis Services プロジェクトの配置 (SSDT)
SQL Server Analysis Services プロジェクトの配置に関する一般的な情報を提供し、プロジェクト構成の一部として設定できるプロパティについて説明します。
参照
多次元モデルの処理 (Analysis Services)
データ マイニング クエリ ツール
処理の要件および注意事項 (データ マイニング)