Microsoft Windows security auditingに関する失敗の監査が記録される

5061(S, F): Cryptographic operation.

こちらの技術情報を確認して、まず SID から暗号化関連の操作を行っているのがどのアカウントかを確認しましょう。

エラーコードの 0xC000000D は「STATUS_INVALID_PARAMETER An invalid parameter was passed to a service or function.」というものになります。

参考：NTSTATUS Values

エラーとしては、SID で示されるアカウントが何らかのプロセスから、Microsoft Software Key Storage Provider または Microsoft Smart Card Key Storage Provider に格納されているキーを開こうとして、その際に正しくないパラメーターを渡した、ということになります。

セキュリティ IDは、SYSTEM です。
SubjectUserSid は、S-1-5-18です。
ログオンIDは、0x3e7です。

直前かほぼ同時刻に、同一SubjectLogonId・同一KeyNameで成功の監査のイベントログも出ています。

また、
certutil -store -user my
を実行しましたが、以下の2行が出力されただけで、個人の証明書はありませんでした。

my "個人"
CertUtil: -store コマンドは正常に完了しました。

このエラーは、放置しても問題ないものでしょうか？ システムやソフトウェア、ファイル共有・ネット接続など動作に問題はありません。また本機では、モバイル機器と接続することもありません。

S-1-5-18 は LocalSystem アカウントですね。

• 既知の SID

LocalSystem アカウントはログオンユーザーのプロファイルではなく、既定のプロファイルを参照するので、ログオンユーザーの個人の証明書とは別の問題だと思われます。

直前か同時刻に、同一SubjectLogonId・同一SubjectUserSid・同一KeyNameで成功の監査のイベントログが出ています。

暗号化操作。キーを開きます。(成功の監査)0x0
↓
暗号化操作。暗号化を解除します。(失敗の監査)0xC000000D
※上記2つは、「System Integrity」というタスクカテゴリです。

その後、同一SubjectLogonId・同一SubjectUserSid(KeyNameなし)で
資格情報マネージャーの資格情報が読み取られました。資格情報の読み取り(成功の監査)
↓
資格情報マネージャーの資格情報が読み取られました。資格情報の列挙(成功の監査)が2回続きます。

この1件の失敗の監査は、放置しても問題ないものでしょうか？ マルウェアの疑いはありますか？ システムやソフトウェア、ファイル共有・ネット接続など動作に問題はありません。また本機では、モバイル機器やカードリーダーと接続することもありません。