Exchange 2007 と Exchange 2010 での Windows Management Framework 3.0
原文の記事の投稿日: 2012 年 12 月 15 日 (土曜日)
先日、Windows Update で、オプションの更新プログラムとして Windows Management Framework 3.0 の提供が開始されました。これには、Microsoft Update、WSUS、System Center Configuration Manager など、あらゆる形式の更新プログラムの配布が含まれます。ここで重要な点は、Windows Management Framework 3.0 には PowerShell 3.0 が含まれていることです。
Windows Management Framework 3.0 は、KB2506146 (英語) および KB2506143 として配布されています (どちらが提供されるかは、お使いのサーバーのバージョン (Windows Server 2008 SP2 または Windows Server 2008 R2 SP1) によって決まります)。
Exchange 管理者にとっての意味
Windows Management Framework 3.0 (特に PowerShell 3.0) は、Exchange Server 2013 以外の バージョンの Exchange ではまだサポートされていません (Exchange Server 2013 では必須です)。Exchange 2007 または Exchange 2010 を実行しているサーバーに Windows Management Framework 3.0 をインストールすると、問題が発生します (Exchange の更新プログラムのロールアップがインストールされない、Exchange 管理シェルが正しく実行されないなど)。
Exchange の更新プログラムのロールアップがインストールされない問題については、次のような現象が確認されています。
Microsoft Update からインストールすると、エラー コード 80070643でインストールに失敗します。
直接ダウンロードしてインストールすると、"Setup ended prematurely because of an error" (エラーのため、 セットアップが完了前に終了されました) というエラーが表示されます。
どちらの場合も、アプリケーション イベント ログにイベント ID 1024 が記録されます。エラー コードは "1603" です。たとえば、Exchange 2010 SP2 用の更新プログラムのロールアップ 5 をインストールしようとすると、次のような説明を含むイベント ID 1024 が記録されます。
製品: Microsoft Exchange Server - 更新 'Exchange Server 2010 Service Pack 2 用の更新プログラムのロールアップ 5-v2 (KB2785908) 14.2.328.10' をインストールできませんでした。エラー コードは 1603 です。Windows インストーラーでは、ログを作成してソフトウェア パッケージのインストール中に発生した問題の解決に役立てることができます。インストーラーのログの記録を有効にする方法については、次のリンクを参照してください: https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=23127
現時点では、Exchange 2007 または Exchange 2010 を実行しているサーバーや、これらのバージョンの Exchange 管理ツールがインストールされているワークステーションには、Windows Management Framework 3.0 をインストールしないことをお勧めします。既にインストールした場合は削除してください。削除すれば正常な状態に戻ります。
Ben Winzenz
- 2012 年 12 月 17 日: イベント ID 1024 の詳細を追加しました。
これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は「Windows Management Framework 3.0 on Exchange 2007 and Exchange 2010」をご覧ください。