Office 365 – Outlook でのパスワードの有効期限切れの通知

原文の記事の投稿日: 2012 年 9 月 12 日 (水曜日)

Microsoft Outlook チームは、Office 365 ユーザーにパスワードの有効期限切れの通知を提供する、Outlook 2010 および 2007 用の更新プログラムをリリースしました。事前に行われるパスワードの有効期限切れの通知は、パスワードが実際に期限切れになる前の一定の期間内に、システム時計の近くのポップアップ メッセージ内に表示されます。その期間はテナント管理者が構成できます (詳細については、下に示すリンクを参照してください)。パスワードが既に期限切れになっているユーザーについては、ユーザーが自分のメールボックスに接続しようとしたときに、Outlook がエラー メッセージを点滅させます。どちらの場合も、ブラウザーを通じてパスワードを更新するためのリンク (URL) も表示されます。ユーザーがそれらのリンクをクリックすると、Microsoft Online ポータルに導かれ、そこでパスワードを変更/更新することができます。

2745588 Office 365 Outlook パスワードの有効期限切れ通知

次のサポート技術情報を通じて Outlook 2010 および 2007 用の更新プログラムをダウンロードできます。

  • 2687351 (英語)Description of the Outlook 2010 hotfix package (Outlook-x-none.msp): August 28, 2012
  • 2687336 Outlook 2007 修正プログラム パッケージ (Outlook x none.msp) の説明: 2012 年 8 月 28 日

注意: これらの更新プログラムをインストールするには、Windows コンピューターで管理者権限を持っている必要があります。権限の問題で更新プログラムをダウンロードできない場合は、テナント管理者に問い合わせてください。なお、これらの更新プログラムは、今後数か月のうちに Microsoft Update を通じてリリースされる予定です。

Outlook ユーザー エクスペリエンス ビデオ

次のビデオは、Outlook ユーザー エクスペリエンスに関する簡潔な情報を提供します。(時間: 55 秒)

次のビデオは、更新プログラムがインストールされ、パスワードが期限切れを迎えているときの、Outlook ユーザー エクスペリエンスを示しています。(時間: 3 分 23 秒)

次のビデオは、更新プログラムが適用され、パスワードが既に期限切れになっているときの、Outlook ユーザー エクスペリエンスを示しています。(時間: 3 分 37 秒)

パスワードの有効期限切れの通知の頻度

早期または事前に行われるパスワードの有効期限切れの通知 (システム時計の近くのポップアップ メッセージ) は、ユーザーのコンピューターに 24 時間ごとに表示されます。同じユーザーが複数のコンピューターで Outlook を使用している場合は、すべてのコンピューターで同じことが起こります。通知は Outlook のメール プロファイルと対になっています。

1 つのプロファイルに複数のアカウント

ユーザーが Outlook の特定のメール プロファイルの中で Office 365 ベースの Exchange アカウントを 2 つ以上構成している場合、ユーザーはそれらのアカウントについて適時に個別の通知を受け取ります。同時に行われる通知の数には制限がありません。この情報は、Outlook ユーザーにとって非常に重要なものだからです。

Outlook と Lync

ユーザーが Outlook と Lync の両方を同時に実行していて、ある Office 365 アカウントに接続している場合、2 つの別々な通知を受け取ることがあります。なぜなら、両方のアプリケーションが認証を行い、Office 365 サービスに別々に接続し、独立した機能を使用して該当する通知を表示するからです。Lync は Microsoft Online Services サインイン アシスタント (MOS SIA) に依存していますが、Outlook はこのシナリオを MOS SIA とは関係なく処理します。

パスワードのリセット

これらの新しい更新プログラムは、Outlook ユーザーがパスワードを忘れた場合に、パスワードをリセットするのに役立つ方法を提供することはありません。ユーザーは、Office 365 ユーザーがパスワードを取り戻すための現在のガイドラインに従う必要があります。

以下は テナント管理者 向けのトピックです。

パスワード ポリシーの設定方法

テナント管理者は、PowerShell のコマンドを使用して、パスワード ポリシー関連の設定項目を管理したり設定したりできます。それらのコマンドでは、Outlook でユーザーに表示される事前のパスワード有効期限切れ通知の期間を設定することもできます。

これらのコマンドについては、「Office 365 用 Windows PowerShell コマンドレット」を参照してください (Set-MsolPasswordPolicy コマンドレットおよび Get-MsolPasswordPolicy コマンドレットを参照してください)。

次のサポート技術情報には、PowerShell コマンドレットを使用してパスワード ポリシーのパラメーターを設定する方法の例が記載されています。

2723716 Office 365 で Set-MsolPasswordPolicy コマンドレットを実行する際に、"Unable to complete this action" (このアクションを完了できません) というエラー メッセージが表示される

Office 365 の管理対象ユーザーとフェデレーション ユーザー

フェデレーション ユーザーがドメインに参加しているコンピューターを使用している場合、Outlook はパスワードの有効期限切れについて、主として Windows システム通知 (Active Directory とドメイン コントローラーとによって管理される) に依存しています。Outlook がパスワードの有効期限切れの通知を表示するのは、ドメインに参加しているコンピューターを使用していなくて、Active Directory 情報を Office 365 ID 管理システムと同期しているフェデレーション ユーザーに対してだけです。

フェデレーション ユーザーに関しては、組織で "パスワードの変更" ワークフローを (たとえば、組織のログオン ページを FIM のインスタンスへのリンクで拡張することによって) 実装していれば、ユーザーは Outlook によって参照される OWA (Outlook Web App) リンクで AD FS ベースのログオン ページにアクセスことにより、パスワードを変更できます。組織で外部やインターネットからのパスワード変更フローを許可していない場合、ユーザーは組織のポリシーに従って、利用可能な他の方法を使用して (ヘルプ デスクに電話するとか、VPN やドメインに参加しているコンピューターを使用するなどにより) パスワードを変更する必要があります。

Outlook Web App へのアクセスの構成に関する詳細については、「Outlook Web App のサインイン URL の構成」を参照してください。

Allie Bellew (Outlook チーム)
Gabe Bratton、Amir Haque (Supportability チーム)

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は「Office 365 – Password Expiration Notifications in Outlook」をご覧ください。