新しいビジュアル デザイナーの紹介
原文の記事の投稿日: 2012 年 10 月 22 日 (月曜日)
はじめに:
こんにちは。SharePoint Designer のプログラム マネージャーの Sam Chung です。この記事では、SharePoint Designer 2013 で私たちが最も注力した機能の 1 つであるビジュアル デザイナーを皆さんにご紹介します。
始める前に、既に公開されている MSDN の記事をご覧になることを強くお勧めします。次のような関連記事があります。
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/sharepoint/jj163272(v=office.15).aspx
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/sharepoint/jj164055(v=office.15).aspx
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/sharepoint/jj163971(v=office.15).aspx
ビジュアル デザイナーは、SharePoint Designer 2013 に組み込まれた、まったく新しいワークフロー デザイン サーフェイスです。SPD 2010 を使い慣れた方であれば、まず Visio で SP 2010 ワークフローを作成し、それをエクスポートした後、それらの図表を SPD 2010 にインポートできることはご存知でしょう。この操作はうまく機能していましたが、いくつかの制限がありました。
- Visio 内ではさまざまなアクションをパラメーター化できない
- アクション パラメーターを設定するには、必ずテキストベース デザイナーに切り替える必要があります
- SPD からエクスポートする際に、図形がどのように変更されているかがわからない
- Visio 内ではユーザー設定のアクションを表示または使用できない
これらの制限はすべてなくなり、さらに数多くの新機能を追加することで、本当に便利な機能が実現しました。
ビジュアル デザイナーのしくみ
では、ビジュアル デザイナーとはどのようなものかを見てみましょう。次に示すのは、実際のデザイナーのスクリーン ショットです。
ご覧のとおり、ビジュアル デザイナーは SharePoint Designer 内に直接表示された Visio キャンバスのようなものです。実際、操作はそのように行われます。SharePoint Designer 2013 と Visio 2013 Professional を同じマシン上にサイド バイ サイドでインストールすると、新しいビジュアル デザイナーを使用できるようになります。
画面を見ると、2 つの異なるアプリケーションがあることがわかります。
実行されているのは 2 つの異なるアプリケーションですが、見事に一体化しているので、別々のアプリケーションとは気付かないほどです。すべてが SPD 内で行われているように感じられます。
ビジュアル デザイナーを有効にする方法
ビジュアル デザイナーを使用するための前提条件は次のとおりです。
- SharePoint Designer 2013 と Visio Professional を同じマシン上にインストールする
- ビジュアル デザイナーは、以前のバージョンの SPD では動作しません
- ビジュアル デザイナーを有効にできるのは Visio Pro のみです
- SharePoint Designer 2013 を、ワークフロー マネージャーが設定された SharePoint 2013 サイトに接続する
- Visual Designer は 2010 サイトでは動作しません
- これは、SharePoint 2010 サイトでは SharePoint 2013 ワークフローを作成できないためです
- ワークフロー マネージャーのセットアップ方法の詳細については、https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/sharepoint/jj163276(v=office.15) を参照してください
- 新しい SharePoint 2013 ワークフローをインストールする
- ビジュアル デザイナーは、SharePoint 2013 ワークフローを作成または編集する場合にのみ使用できます
- この機能を使用して SharePoint 2010 ワークフローを作成または編集することはできません
すべての前提条件を満たしていれば、リボンの [表示] をクリックするだけで、いつでもビジュアル デザイナーに切り替えることができます。
主要なポイント
1) Visio と同じようにクリックとドラッグを使用してワークフローを作成できる
- すべてのアクションは左側のステンシル ウィンドウから使用できます
- ステンシル ウィンドウには、作成するワークフローの種類に適したアクションのリストだけが自動的に表示されます
- ステンシル ウィンドウにはユーザー設定のアクションも表示されます
- ウィンドウはあらかじめアルファベット順に並べ替えられています
2) "アクション タグ" を使用してさまざまなアクションのプロパティを設定できる
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- アクション タグでは、アクションの "トップ レベル" のプロパティが表示されます。同じアクションをテキストベース デザイナーで見てみると、センテンス内でいくつかのプロパティがリンクとして表示されていることがわかります
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- これと同じリンクが、アクション タグでオプションとして表示されます
- これらのオプションのいずれかを選択すると、そのオプションに適したダイアログか、"トップ レベル プロパティ グリッド" (すぐ後で詳しく説明します) が表示されます
3) トップ レベル プロパティ グリッドを使用して、テキストベース デザイナーのセンテンス レベルに表示されるプロパティのみを設定できる
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- アクション タグと概念は同じです
4) ステージ レベル図表を生成して、ステージ レベルにあるワークフローのみを表示できる。これは、ワークフローまたはレポートのフローを把握するために非常に役立ちます。
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- メモ: ステージ レベル図表と元の図表は 2 つの異なる図表です。2 つの間で同期は行われません。
- ステージ レベル ビューとその機能についてのブログ投稿を別に執筆する予定です
5) ワークフローのエラーが [懸案事項] ウィンドウに表示される
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- エラー ウィンドウでのエラーの表示方法に注目してください
- ここには図形レベルのエラーとワークフロー プロパティのエラーの両方が表示されます
- エラー メッセージをクリックすると、関連する図形が自動的に強調表示されます
- エラー チェックは、ワークフローを公開しようとしたとき、[エラーのチェック] リボン ボタンをクリックしたとき、およびビジュアル デザイナーからテキストベース デザイナーに切り替えようとしたときに必ず実行されます
- ワークフローを保存するだけのときはエラー チェックは行われません
6) 条件分岐では、分岐を右クリックして設定を行う必要がある
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- 条件付き図形からのすべての分岐では、分岐を右クリックして [はい] または [いいえ] を選択する必要があります
ビジュアル デザイナーには、ここで説明した以外にもさまざまな機能があります。それらの機能については、今後の投稿でご紹介する予定です。ご質問がありましたら遠慮なくお送りください。
お読みいただき、ありがとうございました。
Sam
これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Introducing the new Visual Designer」をご覧ください。