Microsoft SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 リリース ノート (ja-JP)

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このリリース ノートでは、SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 (ダウンロードするにはここをクリック) のインストールやトラブルシューティングを行う前に知っておく必要がある、既知の問題について説明しています。このリリース ノート ドキュメントは、オンラインのみで入手でき、インストール メディアには含まれていません。また、定期的に更新されます。

SQL Server コードネーム "Denali" の概要およびインストール方法については、SQL Server コードネーム "Denali" の Readme を参照してください。Readme ドキュメントは、インストール メディアまたは Readme ダウンロード ページから入手できます。詳細については、SQL Server オンライン ブックおよび SQL Server "Denali" フォーラムを参照してください。

目次

1.0 インストールの準備

2.0 Analysis Services

3.0 オンライン ブック

4.0 Data Quality Services

5.0 データベース エンジン

6.0 Integration Services

7.0 Master Data Services

8.0 Reporting Services

9.0 StreamInsight

10.0 アップグレード アドバイザー

11.0 他の既知の問題を探す方法

1.0 インストールの準備

SQL Server コードネーム "Denali" をインストールする前に、以下に示す必要な操作の説明をお読みください。

1.1 SQL Server コードネーム "Denali" のセットアップ時のインストール前提条件の扱い

ここでは、SQL Server コードネーム "Denali" セットアップ時のインストール前提条件の扱いについて説明します。

  • SQL Server コードネーム "Denali" のインストールは、Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 でのみサポートされています。ただし、Windows 7 または Windows Server 2008 R2 で SQL Server コードネーム "Denali" をインストールしても、セットアップはブロックされません。

  • .NET Framework 3.5 SP1 は SQL Server コードネーム "Denali" のデータベース エンジン、レプリケーション、Master Data Services、Reporting Services、Data Quality Services (DQS)、または SQL Server Management Studio を選択する場合に必要ですが、SQL Server セットアップではインストールされなくなりました。

    • Windows Vista SP2 または Windows Server 2008 SP2 オペレーティング システムを使用しているコンピューターでセットアップを実行する場合に、.NET Framework 3.5 SP1 がインストールされていなければ、SQL Server セットアップでインストールを続行する前に .NET Framework 3.5 SP1 をダウンロードしてインストールするよう要求されます。エラー メッセージにダウンロード センターへのリンクが表示されます。Windows Update から .NET Framework 3.5 SP1 をダウンロードすることもできます。SQL Server セットアップが中断されないようにするには、SQL Server セットアップを実行する前に .NET Framework 3.5 SP1 をダウンロードしてインストールします。

    • Windows 7 SP1 または Windows Server 2008 R2 SP1 オペレーティング システムを使用しているコンピューターでセットアップを実行する場合は、SQL Server コードネーム "Denali" をインストールする前に .NET Framework 3.5 SP1 を有効にする必要があります。

  • SQL Server コードネーム "Denali" には .NET Framework 4 が必要です。SQL Server セットアップでは、機能のインストール手順で .NET Framework 4 がインストールされます。SQL Server Express を Windows 2008 R2 SP1 Server Core オペレーティング システムにインストールする場合は .NET Framework 4 がインストールされません。Windows Server 2008 R2 SP1 Server Core オペレーティング システムに SQL Server Express をインストールする場合は、事前に .NET Framework 4 をインストールしておく必要があります。

  • Visual Studio コンポーネントを適切にインストールできる状態にするために、SQL Server は更新プログラムのインストールを要求します。SQL Server セットアップは、更新プログラムが存在するかどうかを確認した後、SQL Server のインストールを続行する前に更新プログラムをダウンロードしてインストールするよう要求します。SQL Server セットアップが中断されないようにするには、SQL Server セットアップを実行する前に、以下の説明に従って更新プログラムをダウンロードしてインストールします (または、Windows Update に用意されている .NET Framework 3.5 SP1 の更新プログラムをすべてインストールします)。

    • Windows Vista SP2 または Windows Server 2008 SP2 オペレーティング システムを使用しているコンピューターに SQL Server コードネーム "Denali" をインストールする場合は、必要な更新プログラムをここから入手できます。

    • Windows 7 SP1 または Windows Server 2008 R2 SP1 オペレーティング システムを使用しているコンピューターに SQL Server コードネーム "Denali" をインストールする場合、この更新プログラムは既にコンピューターにインストールされています。

  • Windows PowerShell 2.0 は SQL Server コードネーム "Denali" のデータベース エンジン コンポーネントおよび SQL Server Management Studio のインストール前提条件ですが、Windows PowerShell は SQL Server セットアップでインストールされなくなりました。PowerShell 2.0 がコンピューターで表示されない場合は、「Windows 管理フレームワーク」の手順に従って有効にすることができます。

1.2 SQL Server コードネーム "Denali" Evaluation Edition でサポートされているオペレーティング システム

SQL Server コードネーム "Denali" Evaluation Edition は、Windows Vista SP2、Windows Server 2008 SP2、Windows 2008 R2 SP1、および Windows 7 SP1 の各オペレーティング システムでサポートされています。

1.3 Windows Server 2008 R2 Server Core Service Pack 1 での SQL Server コードネーム "Denali" のインストール

SQL Server コード ネーム "Denali" CTP3 以降の SQL Server は、次の制限付きで Windows Server 2008 R2 Server Core SP1 にインストールできます。

  • Microsoft SQL Server コードネーム "Denali", Community Technology Preview 3 (CTP 3) では、Server Core オペレーティング システムでのインストール ウィザードを使用したセットアップがサポートされていません。Server Core にインストールする場合、SQL Server セットアップでは、/Q パラメーターを使用した非表示モードまたは /QS パラメーターを使用した簡易非表示モードがサポートされます。
  • Windows Server 2008 R2 Server Core SP1 を実行しているコンピューターでは、以前のバージョンの SQL Server から Microsoft SQL SQL Server コードネーム "Denali", Community Technology Preview 3 (CTP 3) へのアップグレードがサポートされていません。
  • Windows Server 2008 R2 Server Core SP1 を実行しているコンピューターでは、Microsoft SQL Server コードネーム "Denali", Community Technology Preview 3 (CTP 3) Edition の 32 ビット バージョンのインストールがサポートされていません。
  • Windows Server 2008 R2 Server Core SP1 を実行しているコンピューターでは、Microsoft SQL Server コードネーム "Denali", Community Technology Preview 3 (CTP 3) を以前のバージョンの SQL Server とサイド バイ サイドでインストールすることはできません。
  • Server Core で /Action を指定せずに "setup.exe /QS" を実行することによって SQL Server セットアップを起動しようとすると、SQL Server インストール センターが開き、インストールを続行できません。これを回避するには、/Action コマンド ライン パラメーターを使用してアクションを指定します。
  • Windows Server 2008 R2 Server Core SP1 では Microsoft Sync Framework がサポートされています。適切なバージョンの Sync Framework は、この Microsoft ダウンロード センター ページ (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=221788) からダウンロードして、Windows Server 2008 R2 Server Core SP1 を実行しているコンピューターにインストールできます。

1.4 新しい Product Update 機能を試すための "テスト用" 更新プログラム

このリリースの SQL Server では、新しい Product Update 機能を試すことができます。この機能を使用すると、メインの製品とその製品の適切な更新プログラムが同時にインストールされるように、製品の最新の更新プログラムをメインの製品インストールに統合できます。Product Update は、Microsoft Update、Windows Server Update Services (WSUS)、ローカル フォルダー、またはネットワーク共有を検索して、適切な更新プログラムを探します。

この CTP リリースでは、テスト用更新プログラムが WSUS に配信されません。SQL Server 2011 のリリース時には、"SQL Server 2011 Product Updates For Setup" という製品の一部として更新プログラムが WSUS に配信されます。WSUS 管理者によって承認された後は、WSUS サービスにリンクしている任意のクライアントで、これらの更新プログラムを表示できるようになります。この CTP リリースでも、Microsoft Update カタログからインポートすることによって WSUS 機能を確認できます。その場合は、次の手順を実行します。

  1. WSUS サーバー内の [更新] ノードを右クリックし、[更新のインポート] をクリックします。
  2. [検索] ボックスで、「SQL Server "Denali" CTP3 テスト用更新プログラム」を検索します。
  3. 追加する更新プログラムを選択し、[バスケットの表示] をクリックします。
  4. [Windows Server Update Services に直接インポート] をクリックします。
  5. インポートされた更新プログラムを承認します。

SQL Server コードネーム "Denali" の Product Update 機能については、"SQL Server "Denali インストールのトピックで、Product Update に関するセクションを参照してください。

1.5 Windows Vista および Windows Server 2008 でのセットアップ エラー

SQL Server コードネーム "Denali" には、前提条件として Windows PowerShell 2.0 が必要です。現在、オペレーティング システムの言語が、ブルガリア語 (ブルガリア)、エストニア語 (エストニア)、クロアチア語 (クロアチア)、リトアニア語 (リトアニア)、ラトビア語 (ラトビア)、スロバキア語 (スロバキア)、スロベニア語 (スロベニア)、セルビア語 (ラテン、セルビア)、ルーマニア語 (ルーマニア)、タイ語 (タイ)、ウクライナ語 (ウクライナ) のいずれかである場合、PowerShell 2.0 を Windows Vista または Windows Server 2008 にインストールすることができません。次のようなエラーが表示される場合があります。

"このパッケージは適切ではありません。"

1.6 SQL ネットワーク名リソースの名前変更が SQL Server コードネーム "Denali" でサポートされない

SQL Server コードネーム "Denali" では、SQL ネットワーク名リソースの名前変更がサポートされていません。Windows クラスター アドミニストレーターを使用して既存の SQL ネットワーク名リソースを名前変更すると、名前を変更したクラスター インスタンスの SQL Server アップグレードおよびその他のセットアップ操作が失敗する可能性があります。

1.7 '$' で終わるインスタンス名を使用すると、クラスター環境でのセットアップ中に検証が失敗する

SQL Server セットアップでは、新しいインストールのインスタンス名をユーザーが定義する必要があります。サービスに対するアカウントを割り当てる [サーバーの構成] ページで、"$" で終わるインスタンス名を定義すると、インスタンス名から派生した既定のアカウントの検証が失敗します。セットアップのユーザー インターフェイスに (セットアップをコマンド ラインで実行している場合は Detail.txt セットアップ ログに)、次の検証エラーが表示されます。

"指定された名前は正しい形式のアカウント名ではありません。"

回避策: "$" で終わらないように注意してインスタンス名を変更します。または、"$" で終わるサービス アカウントを変更して、サービス アカウントなど、この目的に適した別のアカウントを使用します。

1.8 セマンティック検索を使用するには、依存する追加項目のインストールが必要になる

統計的セマンティック検索には、追加の前提条件として、セマンティック言語統計データベースが必要です。これは、SQL Server セットアップ プログラムでインストールされません。

回避策: セマンティック インデックス作成の前提条件として、セマンティック言語統計データベースをセットアップするには、次の作業を実行します。

  1. SQL Server インストール メディアにある SemanticLanguageDatabase.msi という名前の Windows インストーラー パッケージを実行して、データベースを抽出します。SQL Server コードネーム "Denali" Express の場合は、セマンティック言語統計データベースを Microsoft ダウンロード センター (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=221787) からダウンロードしてから、Windows インストーラー パッケージを実行してください。
  2. 適切なデータ フォルダーにデータベースを移動します。データベースを既定の場所に残しておく場合、正しくアタッチするには、権限を変更する必要があります。
  3. 抽出したデータベースをアタッチします。
  4. ストアド プロシージャ sp_fulltext_semantic_register_language_statistics_db を呼び出し、データベースのアタッチ時に指定した名前を使用して、データベースを登録します。

これらのタスクが完了していない場合に、セマンティック インデックスを作成しようとすると、次のようなメッセージが表示されます。

メッセージ 41209、レベル 16、状態 3、行 1

セマンティック言語統計データベースが登録されていません。'STATISTICAL_SEMANTICS' を使用するフルテキスト インデックスを作成または設定することはできません。

1.9 Sync Framework がインストール パッケージに含まれていない

Sync Framework は、SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 のインストール パッケージに含まれていません。Sync Framework の適切なバージョンは、

この Microsoft ダウンロード センター ページからダウンロードしてインストールできます。

1.10 Denali の SharePoint 機能を使用するには、SharePoint Server 2010 SP1 が必要

SQL Server コードネーム "Denali" の機能を SharePoint 環境で使用する場合は、SharePoint Server 2010 Service Pack 1 (SP1) が必要です。

回避策: SQL Server の機能をファームに追加する前に SP1 をインストールし、サーバー ファームに修正プログラムを完全に適用しておく必要があります。Denali の機能を使用して、データベース エンジンのインスタンスをファームのデータベース サーバーとして使用する場合、PowerPivot for SharePoint を構成する場合、または Reporting Services を SharePoint モードで配置する場合に、この要件が該当します。

[先頭に戻る]

2.0 Analysis Services

2.1 BUILTIN\Administrators グループ名を解決できない場合、テーブル プロジェクトを作成または開くことができない

テーブル プロジェ��トを作成する場合または開く場合は、ワークスペース データベース サーバーの管理者である必要があります。サーバーの Administrators グループにユーザーを追加するには、ユーザー名またはグループ名を追加します。BUILTIN\Administrator グループのメンバーであっても、準備したときのドメインにワークスペース データベース サーバーが参加していないと、BIM ファイルを作成または編集することはできません。BIM ファイルを開く操作または作成する操作を行うと、操作が失敗し、次のエラー メッセージが表示されます。

"BIM ファイルを開くことができません。接続先のサーバーが有効ではありません。理由: サーバー [server name] の管理者ではありません。"

回避策:

  • ワークスペース データベース サーバーおよび Business Intelligence Development Studio (BIDS) コンピューターを再度ドメインに参加させます。
  • ワークスペース データベース サーバーおよび BIDS、あるいはそのいずれかのコンピューターが今後ドメインに参加しない場合は、ワークスペース データベース サーバーの管理者として、BUILTIN\Administrators グループではなく個々のユーザー名を追加します。

2.2 データ ドリブン サブスクリプションは、AS データ ソースに対して機能しない場合がある

SQL Server 2008 Analysis Services (AS) OLE DB プロバイダーは、より新しいプロバイダーがインストールされていても、自身が最新プロバイダーとして指されるようにレジストリを無条件に上書きします。Reporting Services (RS) 内でデータ ドリブン サブスクリプションを使用するには、SQL Server コードネーム "Denali" プロバイダーが機能する必要があります。

Office 2010 では SQL Server 2008 プロバイダーがインストールされます。Office が Denali より後にインストールされた場合、最新でなくても、SQL Server 2008 プロバイダーが最新であると宣言されます。配信クエリで MDX を使用して Analysis Services からデータを取得するデータ ドリブン サブスクリプションを作成または編集しようとすると、次のエラーが表示されます。

"データセットを生成できません。データ ソースに接続するときにエラーが発生したか、またはデータ ソースに対するクエリが無効です。

回避策: Denali CTP3 バージョンの Microsoft SQL Server 用 Microsoft Analysis Services OLE DB プロバイダーを修復します。

2.3 SQL Server Denali のインストール後に SQL Server 2008 R2 をインストールすると、Reporting Services クエリ デザイナーで解析エラーが発生する

SQL Server Denali で、新しいレポート プロジェクトを作成します。新しいデータセットをこのレポートに追加します。クエリ デザイナーを開き、クエリを追加します。すると、次のエラー メッセージが表示される場合があります。

"クエリを準備できませんでした。MDX と DMX のいずれであるか検出するためのクエリの解析に失敗しました。(MDXQueryGenerator)"

回避策: このエラーが発生するのは、SQL Server Denali のインストール後に SQL Server 2008 R2 をインストールした場合のみです。この問題を解決するには、Denali プロバイダーを使用して MSOLAP プロバイダーを再インストールします。SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 をダウンロード センター ページからダウンロードしてください。

2.4 サーバーにあるのが DirectQuery モードのモデルのみの場合は、SSMS を使用してデータベースを復元できない

サーバーに、DirectQuery モードのモデルしかない場合、SQL Server Management Studio (SSMS) を使用してデータベースを復元することはできません。

VertiPaq モードで実行する Analysis Services インスタンスをインストールする場合は、これに対して DirectQuery モデルのみを配置します。任意のデータベースを右クリックし、[復元] または [PowerPivot から復元]、[参照] の順にクリックすると、次のエラー メッセージが表示されます。

"DirectQuery エラー: MDX と SQL の操作は、DirectQuery モードではサポートされていません。"

回避策: XMLA スクリプト、PowerShell、または AMO を使用してデータベースを復元できます。1 つ以上の VertiPaq モデルがサーバー上にあれば、SSMS を使用して DirectQuery モデルを復元できます。

2.5 配置後のパーティション作成によって次回の配置が失敗する

パーティション定義クエリを変更してモデルの再配置を行うと、処理に失敗することがあります。

たとえば、1 つのパーティション (パーティション 1) を含むモデルから開始するとします。このモデルを配置および処理し、データはそのまま変更せず、パーティション定義を変更します。次に、パーティション 1 の以前のデータ セットのサブセットが含まれる 2 番目のパーティション (パーティション 2) を定義し、モデルを配置および処理します。Default 処理オプション コマンドを使用してモデルの配置および処理を行う場合、既にデータがあるため、エンジンはパーティション 1 の処理が不要であると見なします。このため、パーティション 2 を処理すると、モデル内に重複したデータが作成されます。

回避策:

  • モデルを再配置する前に SQL Server Management Studio (SSMS) に移動し、データベースを右クリックして、[データベースの処理] をクリックします。ダイアログ ボックスから [消去の処理] オプションを選択し、[OK] をクリックします。これにより、データベースからデータがすべて削除され、Business Intelligence Development Studio (BIDS) から予期したとおりに配置および処理できるようになります。
  • モデルの配置設定を変更します。.smproj ファイルを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。[処理オプション][既定] から [処理しない] または [完全] に変更します。

2.6 AS データベースを参照したときに SSMS のメタデータ ペインが空になっている

SQL Server Management Studio (SSMS) で Analysis Services (AS) データベースを参照したときに、メタデータ ペインが空になります。

たとえば、SSMS を開いて AS サーバーに接続し、データベースを右クリックして、[参照] をクリックすると、キューブ ブラウザー内のメタデータ ペインには何も表示されません。

回避策: メタデータ ペインをドラッグしてサイズを変更するか、デザイン モードからテキスト モードに切り替えます。これによりモデル メタデータが表示され、それをキューブ ブラウザーにドラッグ アンド ドロップすることができます。

2.7 大きなモデルを扱う場合には移動が難しいことがある

テーブル モデリングで、モデルに多数のテーブルが含まれている場合、Excel のようにテーブル タブをスクロールすることができません。10 以上のテーブルがあると、テーブル間の移動が難しくなります。

回避策:

  • 一覧からテーブルをドラッグし、アクセスしやすくなるように、目的の場所にタブを位置付けます。
  • 既存のタブについても、順序と場所を変更できます。

2.8 AS テーブル モデル用の SSIS コンポーネントが予期したとおりに動作しない

Analysis Services (AS) 用の SQL Server Integration Services (SSIS) コンポーネントが、テーブル モデルに対して予期したとおりに動作しません。

テーブル モデルを扱うための SSIS パッケージを作成する場合、いくつかの既知の問題があります。

  • AS 接続マネージャーは、データ ソースと同じソリューションでテーブル モデルを使用できません。AS 処理タスクまたは AS DDL 実行タスクを構成する前に、明示的に AS サーバーに接続する必要があります。
  • テーブル モデルを扱う場合、AS 処理タスクについて、いくつかの既知の問題があります。
    • データベース、テーブル、およびパーティションの代わりに、キューブ、メジャー グループ、およびディメンションが表示されます。これは、タスクの制限事項です。キューブ/メジャー グループ/ディメンションの構造を使用して、テーブル モデルを処理することもできます。

    • VertiPaq モードで実行する AS でサポートされるいくつかの処理オプションが、AS 処理タスクで表示されません ([デフラグの処理] など)。

      回避策: 代わりに Analysis Services の DDL 実行タスクを使用して、ProcessDefrag コマンドが含まれた XMLA スクリプトを実行します。

    • ツール内の一部の構成オプションを使用できません。たとえば、パーティションを処理する際に [関連オブジェクトを処理する] は使用しないでください。また、[並列処理] 構成オプションには、標準 SKU で並列処理がサポートされていないという無効なエラー メッセージが含まれています。

2.9 テーブル モデル プロジェクトから BIM ファイルを除外したことがあるとモデルを配置できない

テーブル モデル プロジェクトから .bim ファイルを除外したことがある場合は、モデルを配置できません。

たとえば、テーブル モデル プロジェクトを開いてソリューション エクスプローラー ウィンドウを表示し、[すべてのファイルの表示] が選択されていることを確認して、ソリューション エクスプローラーで .bim ファイルを右クリックします。[プロジェクトから除外] をいったんクリックし、ソリューション エクスプローラーで .bim ファイルを右クリックして、今度は [プロジェクトに含める] をクリックしてから、プロジェクトを配置します。

ビルドが失敗し、[エラー一覧] に次のエラーが表示されます。

"エラー 1 複数の BIM ファイルを含むプロジェクトをビルドすることはできません: C:\Program Files (x86)\MSBuild\Business Intelligence Semantic Model\1.0\Microsoft.AnalysisServices.VSHostBuilder.targets 71 8 TabularProject7"

回避策: プロジェクトから、再度ファイルを除外します。このファイルをプロジェクトに戻すには、ソリューション エクスプローラーでプロジェクト ファイルを右クリックし、[追加][既存の項目] の順にクリックして、除外した .bim ファイルをクリックします。

2.10 テーブル モデルの一部の接続の種類については、SSMS で接続を変更できない

SQL Server Management Studio (SSMS) で、テーブル モデルに対応する [接続プロパティ] ダイアログ ボックスを開くと、接続マネージャーにより、一部の接続の種類 (データ フィードなど) に対して誤ったプロバイダーが表示されます。

回避策: 接続マネージャーを使用せずに、[接続プロパティ] ダイアログ ボックスに接続文字列を手動で入力します。

2.11 階層のレベルが異なるメンバーをフィルター処理するとエラーが発生する

SQL Server Analysis Services がテーブル モードでインストールされている場合、粒度の異なる任意図形が混在するテーブル モデルに対して Data Analysis Expressions (DAX) クエリまたは多次元式 (MDX) クエリを実行すると、クエリが失敗して、そのクエリが VertiPaq モードでサポートされないことを示すエラー メッセージが表示されます。次のエラーがピボットテーブルに表示されます。

"クエリにはデータ要求の生成が必要です。このデータ要求は、階層レベルがそれぞれ異なる組と任意の図形のセットで構成されるスライスを伴いますが、Analysis Services を VertiPaq モードで使用しているときはサポートされません。"

2.12 BIDS をインストールすると VSTS パッケージの読み込みに失敗する

Business Intelligence Development Studio (BIDS) をインストールして開き、Analysis Services、Reporting Services、または Integration Services のプロジェクトを新しく作成すると、次のエラー メッセージが表示されます。

"'VSTS for Database Professionals SQL Server データ層アプリケーション' パッケージが正しく読み込まれませんでした"

Analysis Services、Reporting Services、または Integration Services を使用する場合、このメッセージは無視できます。

回避策: データ アプリケーションを使用する場合は、BIDS のインストール後に Project Juneau をインストールします。

2.13 クリップボードに大量のデータをコピーすると、BIDS が応答しなくなる

クリップボードに大量のデータをコピーするか、テーブル モデル プロジェクトで多数の列および行を選択すると、Business Intelligence Development Studio (BIDS) が応答しなくなります。

回避策: テーブル プロジェクトからは、小さなデータ セットのみをコピーするようにします。

2.14 PowerPivot からの復元でデータベースのオーバーライドがサポートされない

[PowerPivot から復元] ダイアログ ボックスには [データベースをオーバーライド] チェック ボックスがあります。ただし、PowerPivot ブックを復元する際にデータベースをオーバーライドする操作は、PowerPivot の SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 リリースではサポートされていません。

2.15 計算列を使用してテーブルを日付テーブルとしてマークすることはできない

Business Intelligence Development Studio (BIDS) で、計算列を使用してテーブルを日付テーブルとしてマークすることはできません。たとえば、計算列を追加し、[日付テーブルとしてマーク] ボタンをクリックして、計算列を選択すると、次のエラー メッセージが表示されます。

"計算列 'Table[CalculatedColumn1]' をテーブルの主キーとして使用することはできません。"

2.16 BIDS の [新しいアイテム] ダイアログ ボックスに、BIM 項目テンプレートが含まれていない

Business Intelligence Development Studio (BIDS) でソリューション エクスプローラーを表示し、空のテーブル モデル プロジェクトを右クリックして、[新しい項目の追加] をクリックします。[新しいアイテム] ダイアログ ボックスには何も表示されず、新しい BIM ファイルを追加することができません。

回避策

: 新しいプロジェクトを作成します。[既存項目の追加] を使用して、新しく作成された BIM ファイルをテーブル プロジェクトに追加します。

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3.0 オンライン ブック

3.1 IPv6 のみの実行用に構成された環境では、SQL Server 用ヘルプ ビューアーがクラッシュする

IPv6 のみの実行用に構成された環境では、SQL Server コードネーム "Denali" 用ヘルプ ビューアーがクラッシュし、次のエラー メッセージが表示されます。

HelpLibAgent.exe は動作を停止しました。

回避策: この問題を回避するには、IPv4 を有効にするか、以下の手順を使用してレジストリ エントリを追加し、ACL を作成して、IPv6 に対してヘルプ ビューアーを有効にします。

  1. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Help\v1.0 の下に、"IPv6" という名前のレジストリ キーを作成し、値を "1 (DWORD(32 bit))" に設定します。

  2. 管理 CMD ウィンドウから次のコマンドを実行して、IPv6 のポートに対するセキュリティ ACL を設定します。

netsh http add urlacl url=http://[::1]:47873/help/ sddl=D:(A;;GX;;;WD).

メモ

これは、IPv6 のみを有効にして実行されているすべての環境に当てはまります。IPv4 (または、IPv4 と IPv6 の両方) が有効になっている環境は影響を受けません。

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4.0 Data Quality Services

4.1 DQS サーバーを再インストールするには、DQS サーバーをアンインストールしてから DQS オブジェクトを削除する

Data Quality Services (DQS) サーバーをアンインストールしても、DQS オブジェクト (DQS データベース、DQS ログイン、および DQS ストアド プロシージャ) は SQL Server インスタンスから削除されません。

回避策: 同じコンピューターの同じ SQL Server インスタンスに DQS サーバーを再インストールするには、SQL Server インスタンスから手動で DQS オブジェクトを削除する必要があります。さらに、DQS サーバーを再インストールする前に、そのコンピューターの C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL11.<SQL_Server_Instance>\MSSQL\DATA フォルダーから DQS データベース (DQS_MAIN および DQS_PROJECTS) ファイルも削除する必要があります。この操作を行わないと、DQS サーバーのインストールが失敗します。ナレッジ ベースやデータ品質プロジェクトなどのデータを残しておく場合は、データベース ファイルを削除せずに別の場所に移動します。アンインストール プロセスの完了後に DQS オブジェクトを削除する方法の詳細については、DQS インストール ガイドの「Data Quality Services オブジェクトの削除」を参照してください。

4.2 ナレッジ検出アクティビティや対話的なクレンジング アクティビティの終了通知が遅れる

管理者がアクティビティを [アクティビティの監視] 画面で終了した場合、ナレッジ検出、ドメイン管理、または対話的なクレンジングのアクティビティを実行しているインタラクティブ ユーザーには、そのユーザーが次に操作を実行するまで、アクティビティが終了されたことが通知されません。

4.3 ナレッジ ベースがロックされると、ナレッジ管理アクティビティを開くことができない

ナレッジ ベースがロックされた場合、本来は、ナレッジ検出またはドメイン管理のアクティビティを読み取り専用として開くことができます。ただし、CTP3 でナレッジ ベースがロックされた場合は、ナレッジ検出またはドメイン管理のアクティビティを使用できません。

4.4 完了操作の進行中にアクティビティを終了すると失敗することがある

ナレッジ検出アクティビティまたはドメイン管理アクティビティの完了操作の進行中に、そのアクティビティが [アクティビティの監視] 画面で終了された場合は、例外がスローされます。

回避策: これを回避するには、ナレッジ検出アクティビティまたはドメイン管理アクティビティを完了操作の進行中に終了しないでください。

4.5 ##MS_dqs_db_owner_login## および ##MS_dqs_service_login## がデータベースのユーザーでない場合や DQS データベースにデータがない場合、データ接続が失敗する

データ ソースへの接続を使用するには、データベースのユーザーとして SQL ログイン ##MS_dqs_db_owner_login## および ##MS_dqs_service_login## を定義し、データベースを DQS データベースと同じ SQL Server インスタンスに配置する必要があります。これは、ユーザーがデータ ソースへの完全な権限を持っていても同じです。

詳細については、DQS インストール ガイドの「Data Quality Services の操作のためにデータへのアクセス権を付与する方法」を参照してください。

4.6 1753 年より前の日付によって DQS が失敗する

1753 年 1 月 1 日より前の日付が日付フィールドに格納されており、この値に対してナレッジ検出アクティビティが実行されると、プロセスが失敗します。

回避策: これを回避するには、このような日付の使用を避けるか、datetime データ型を使用します。

4.7 長さが 450 文字を超える値で DQS が失敗する

長さが 450 文字を超える値が含まれたソース テーブルに対してデータ修正を実行すると、プロセスが失敗します。この現象は、テキストが単一の値として解析されるのではなく、文字列ドメインの構成によってドメイン値が複数の項に分割されるような場合に、ソース テーブル内の nvarchar(MAX) 型または varchar(MAX) 型の列で発生します。

回避策: これを回避するには、このような値の使用を避けます。

4.8 複数アクティビティに含まれる作業がキャンセル操作によって破棄されることがある

実行中のナレッジ検出アクティビティまたはドメイン管理アクティビティを対象に [キャンセル] をクリックした場合、それより前に完了した他のアクティビティで実行中にパブリッシュ操作が行われていなければ、現在のアクティビティだけでなく、前回のパブリッシュ以降に実行されたすべてのアクティビティに含まれる作業が破棄されます。

回避策: これを回避するには、ナレッジ ベースに保存しておく必要のある作業は、新しいアクティビティを開始する前にパブリッシュしてください。

4.9 DQS クライアント アプリケーションが大きなサンプルへの応答を停止する

15,000 以上のレコードに対してナレッジ検出プロセスが実行されると、クライアント アプリケーションが応答を停止します。これはバグが原因であり、クエリが SQLCLR 経由で実行され、高いレベルの並列処理が要求されるような場合にはエラーになります。

回避策: これを回避するには、SSMS で次のスクリプトを実行し、SQL Server を再起動します。

sp_configure 'show advanced options', 1;

GO

RECONFIGURE WITH OVERRIDE;

GO

sp_configure 'max degree of parallelism', 1;

GO

RECONFIGURE WITH OVERRIDE;

GO

このスクリプトを実行すると、インスタンスが実行するすべてのクエリに対して 1 つの CPU のみが使用されます。

4.10 ナレッジ ベース、ドメイン、またはドメイン値のインポート中にエラーが発生する

ナレッジ ベース、ドメイン、またはドメイン値のインポート中に、インポートするファイルを選択するために [参照] をクリックすると、エラーが発生することがあります。インポート操作では、最後に参照したフォルダー場所がレジストリ (Initial Directory キー) に保存されます。[参照] をクリックすると、DQS によって同じフォルダー場所が開かれます。最後に保存したフォルダー場所が、名前変更、移動、または削除によって使用できなくなっていると、このエラーが発生します。

回避策: この問題を修正するには、レジストリ内の HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Microsoft SQL Server\110\Tools\DQ\Studio\Configurations\Dialogs で、Initial Directory キーを削除する必要があります。

4.11 .NET Framework 4 更新プログラムによって生じた保留中の再起動があると DQSInstaller が失敗する

.NET Framework 4 用にインストールされた更新プログラムによって生じた保留中の再起動があるコンピューターで DQSInstaller.exe を実行しようとすると、インストール操作が失敗し、次のメッセージが表示されます。

"AppDomain "DQS_MAIN.dbo[ddl].62" を作成できませんでした。"

回避策: 続行するには、コンピューターを再起動してから、再度 DQSInstaller.exe を実行します。

4.12 DQS 構成に変更を行っても SQL Server の再起動が要求されない

現在のバージョンの DQS では、DQS サーバーのログ記録構成を変更した後に、新しいログ記録設定を適用するために SQL Server を再起動する必要がなくなりました。代わりに、DQS サーバーのログ記録構成を変更した後に、新しいログ記録設定を適用するには、次の Transact-SQL ステートメントを実行する必要があります。

USE [DQS_MAIN]

GO

DECLARE @return_value int

EXEC @return_value = [internal_core].[RefreshLogSettings]

SELECT 'Return Value' = @return_value

GO

DQS ログ設定の詳細については、DQS インストール ガイドの「DQS ログ ファイルの管理」を参照してください。

4.13 SQL Server システム管理者が所有するデータベースを DQS 操作に使用できない

データベースが、SQL Server システム管理者によって所有されているものであれば、DQS からアクセスすることはできません。この問題を修正するには、データベースの所有者を別のユーザーに変更して再試行します。データベースの所有者の変更に関する詳細については、「データベース所有者の変更」を参照してください。

4.14 新しいナレッジのスキャンで、コントロールのサイズが正しく調整されない

(Windows Server 2008 または Windows 7 で) テキストのサイズを [大 - 150%] に変更した場合または (Windows 7 で) [カスタム DPI] の設定を 200% に変更した場合は、[新しいナレッジ ベース] ページの [キャンセル] ボタンおよび [作成] ボタンにアクセスできません。

4.15 画面の解像度 800x600 はサポートされていない

画面の解像度が 800x600 に設定されていると、DQS クライアント アプリケーションが正しく表示されません。

回避策: この問題を解決するには、画面の解像度をもっと高い値に設定します。

4.16 用語ベースのリレーションで、値のクレンジング結果が正しくない

ドメイン内の値に対する用語ベースのリレーションを定義した場合に、その定義どおりの正しい値が、クレンジング対象のソース データに既に含まれていると、クレンジング結果 (プレビュー データとエクスポートされたデータの両方) が次のような影響を受けます。

  • DQS クライアントで、[ソース] 列に正しくないデータが格納され、[状態] 列に正しくないステータスが格納される。

  • SQL Server Integration Services のデータ修正コンポーネントで、[状態] 列に正しくないステータスが格納される。

たとえば、ドメインに対する用語ベースのリレーションを Company Name という名前で定義し、"Inc" が "Incorporated" に修正されるように指定したとします。このとき、ソース データ内に、既に "Incorporated" という用語が含まれている会社名 ("ABC Incorporated" など) があると、クレンジング結果が次のように影響を受けます。

  • DQS クライアントでは、[ソース] 列に、"ABC Incorporated" ではなく、正しくない "ABC Inc" という値が表示され、[状態] 列に "修正済み" という値が表示されます。本来、クレンジング アクティビティでは、[ソース] 列のデータが変更されず (用語ベースのリレーションの定義では既に正しいため)、[状態] 列に "適正" が表示される必要があります。

  • SQL Server Integration Services のデータ修正コンポーネントで、[状態] 列には、"適正" ではなく、正しくない "修正済み" が表示されます。ただし、[ソース] 列には、元のデータ ("ABC Incorporated") が正しく表示されます。

DQS クライアントと SQL Server Integration Services の両方で、クレンジング結果の [出力] 列には、元のデータ ("ABC Incorporated") が正しく表示されます。

4.17 データ損失を回避するには、ソース データの bigint 列を decimal ドメインにマップする

ソース データ内の列が bigint データ型である場合は、この列を DQS の integer データ型ではなく、decimal データ型のドメインにマップする必要があります。これは、int データ型よりも decimal データ型の方が広範囲の値を表現でき、格納できる値も大きいためです。

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5.0 データベース エンジン

5.1 複数の .SQL ファイルを開くと、複数の SSMS インスタンスが起動する

複数の .sql ファイルをダブルクリックして開くと、ファイルごとに別個の SQL Server Management Studio (SSMS) インスタンスが起動します。

回避策: 複数の .sql ファイルを単一の SSMS インスタンスで開くには、SSMS 内で [ファイル][開く] の順にクリックし、メニューを使用して目的のファイルを開きます。

5.2 SQL Server "Denali" ではメンテナンス プランのレイアウトが新しくなっている

SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 の管理ツールを使用して、以前のバージョンの SQL Server 管理ツール (SQL Server 2008 R2、SQL Server 2008、または SQL Server 2005) で作成された既存のメンテナンス プランを変更すると、メンテナンス プランは新しい形式で保存されます。この形式は、以前のバージョンの SQL Server 管理ツールではサポートされません。

5.3 SSMS でクエリをデバッグするには、管理者権限が必要

SQL Server "Denali" CTP3 Management Studio が通常ユーザー モードで実行されている場合に、[デバッグ][デバッグ開始] メニュー、またはショートカット キー Alt + F5 を使用してクエリをデバッグしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。

"T-SQL デバッグを開始できません。コンピューター 'servername' に接続できませんでした。Visual Studio には、このプロセスをデバッグする十分な特権がありません。このプロセスをデバッグするには、管理者として Visual Studio を実行する必要があります。"

この問題が発生する原因は、プロセスをデバッグするための十分な特権が SQL Server Management Studio にないことです。

回避策: この問題を回避するには、[管理者として実行] オプションを使用して SQL Server Management Studio を起動します。

5.4 SSMS のインストール後に Visual Studio を再インストールする

Visual Studio 2010 SP1 を実行しているコンピューターに SQL Server Management Studio コードネーム "Denali" CTP3 または SQL Server Management Studio Express コードネーム "Denali" CTP3 をインストールすると、Visual Studio 2010 のすべてのコンポーネントではなく、一部のみが Visual Studio 2010 SP1 バージョン レベルに更新されます。このように Visual Studio コンポーネントの更新状態が混在した状態は、サポートされていません。

回避策: この問題を解決するには、Visual Studio 2010 SP1 を再インストールします (このダウンロード センター ページからダウンロードできます)。

5.5 必要なバックアップ ファイルが指定されていないと、SSMS の [復元] ダイアログ ボックスがハングする

バックアップ ファイルのセットから有効な復元プランを作成できないと、[データベースの復元] ダイアログ ボックスが無期限にハングし、応答しなくなります。この問題は、復元プランに必要なファイルが指定されていない場合に発生します。

回避策: 不足していたバックアップ ファイルを指定して復元プランを再度作成するか、Transact-SQL を使用して直接、データベースを復元します。

5.6 データベースの SMO 転送を行うには、列とデータベースの照合順序が同じである必要がある

SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 では、SMO 転送に SQLBulkCopy API が使用されます。データの破損を回避するために、SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 では、データベースとは異なる照合順序の列が含まれたテーブルを持つデータベースの SMO 転送はサポートされていません。このリリースでは回避策はありません。

5.7 CTP3 のユーティリティ コントロール ポイントは、SQL Server 2008 SP2 では正しく動作しない

SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 と SQL Server 2008 PCU2 が同じコンピューターにインストールされている場合、SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 のユーティリティ コントロール ポイントは、SQL Server 2008 PCU2 のインスタンスでは正しく動作しません。

回避策:

  • SQL Server 2008 SP2 と SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 を別々のコンピューターにインストールしてから、SQL Server 2008 SP2 インスタンスを SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 のユーティリティ コントロール ポイントに登録します。
  • 両方の製品を同じコンピューターにインストールする場合は、Microsoft® SQL Server® 2008 R2 SP1 共有管理オブジェクトの再配布可能パッケージをダウンロードしてインストールします。

5.8 x64 オペレーティング システムには 64 ビットの PowerShell 2.0 が必要

64 ビット オペレーティング システム上の SQL Server "Denali" CTP3 インスタンスでは、Windows PowerShell Extensions for SQL Server の 32 ビット インストールがサポートされていません。

回避策:

  • 64 ビットの SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 を 64 ビットの管理ツールおよび 64 ビットの Windows PowerShell Extensions for SQL Server と共にインストールします。
  • または、32 ビットの Windows PowerShell 2.0 プロンプトから SQLPS モジュールをインポートします。

5.9 PowerShell でデータ層アプリケーション アセンブリを読み込むことができない

SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 では、データ層アプリケーション (DAC) に対する PowerShell のスクリプト作成操作が失敗し、アセンブリ Microsoft.SqlServer.Management.Dac を読み込むことができないというエラーが表示されます。SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 の DAC アセンブリは、.Net Framework 4.0 を使用してコンパイルされますが、現時点で入手可能なすべてのバージョンの PowerShell で、.Net Framework 4.0 アセンブリはサポートされていません。この問題については回避策がありません。PowerShell for SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 では、DAC 操作がサポートされません。

5.10 新しいキーワードに対する Transact-SQL IntelliSense サポート

データベース エンジン クエリ エディターの Transact-SQL IntelliSense 機能は、SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 で導入された新しい構文のすべてをサポートするように更新されていません。新しいキーワードはキーワードとしてエンコードされていないため、これらには、構文エラーとして下線が表示されます。現時点では、SQL Server コードネーム "Denali" の将来のバージョンに、新しい構文に対する IntelliSense サポートを追加するように計画しています。

回避策: 構文エラーを無視します。Transact-SQL ステートメントは正常に実行できます。

5.11 AlwaysOn 可用性グループ

可用性グループを作成する前に、オンライン ブックの「AlwaysOn 可用性グループの前提条件、制限事項、および推奨事項 (SQL Server)」を参照してください。AlwaysOn 可用性グループの概要については、オンライン ブックの「AlwaysOn 可用性グループ (SQL Server)」を参照してください。

5.11.1 一部の機能はトレース フラグ 9532 が有効になっている場合のみにサポートされる

CTP3 では、AlwaysOn 可用性グループの一部の機能はプレビュー品質にとどまり、これらには他の機能より多くのバグが存在する可能性があります。このようなプレビュー品質の機能は、トレース フラグ 9532 で制御されています。このトレース フラグを有効にして、他の AlwaysOn 機能セットと共に AlwaysOn のプレビュー機能をテストし、フィードバックをお送りください。

以下に示す Transact-SQL オプションは、トレース フラグ 9532 が有効になっている場合のみにサポートされます。トレース フラグ 9532 を有効にせずに、以下のオプションのいずれかを使用しようとすると、データベース エンジンにより、"機能がまだサポートされていません" というエラーが表示されます。

プレビュー品質の Transact-SQL オプションを以下に示します。

  • CREATE AVAILABILITY GROUP Transact-SQL オプション:
  • 2 つ以上の REPLICA ON 句の使用
  • FAILURE_CONDITION_LEVEL
  • HEALTH_CHECK_TIMEOUT
  • SESSION_TIMEOUT
  • 次の ALTER AVAILABILITY GROUP Transact-SQL オプションの使用:
  • ADD REPLICA ON
  • REMOVE REPLICA ON
  • ADD DATABASE
  • REMOVE DATABASE
  • ENDPOINT_URL
  • FAILURE_CONDITION_LEVEL
  • HEALTH_CHECK_TIMEOUT
  • SESSION_TIMEOUT
  • PRIMARY_ROLE (ALLOW_CONNECTIONS、READ_ONLY_ROUTING_LIST)
  • SECONDARY_ROLE (ALLOW_CONNECTIONS、READ_ONLY_ROUTING_URL)

これらの Transact-SQL オプションをオンにすることに加え、トレース フラグ 9532 を有効にすると、対応する SQL Server Management Studio オプションおよび PowerShell コマンドレットまたはコマンドレット パラメーターもオンになります。

プレビュー品質の機能をテストするには、対象の可用性グループに対応する可用性レプリカをホストするすべてのサーバー インスタンスで、トレース フラグ 9532 を有効にします。

5.11.2 WSFC クラスターを削除して再作成するには、AlwaysOn 可用性グループを無効にして再度有効にする必要がある

可用性グループが配置されていた WSFC クラスターを削除して再作成する場合は、元の WSFC クラスターで AlwaysOn 可用性グループ機能が有効になっていた各サーバー インスタンスで、AlwaysOn 可用性グループ機能をいったん無効にし、再度有効にする必要があります。詳細については、オンライン ブックの「AlwaysOn の有効化と無効化 (SQL Server)」を参照してください。

5.11.3 CTP3 における AlwaysOn 可用性グループのクライアント接続性

このセクションでは、AlwaysOn 可用性グループのドライバー サポート状況を示し、マルチサブネット フェールオーバーに ADO.NET with .NET Framework 4.0 または SQL Native Client 11.0 OLEDB を使用する場合の回避策について説明します。

ドライバー サポート

次の表は、CTP3 における AlwaysOn 可用性グループのドライバー サポートをまとめたものです。

ドライバー

Multi-Subnet Failover

ApplicationIntent

Read-Only Routing

SQL Native Client 11.0 ODBC

はい

はい

はい

SQL Native Client 11.0 OLEDB

いいえ

はい

はい

ADO.NET with .NET Framework 4.0

CY2011 Q4*

CY2011 Q4

CY2011 Q4

SQL Server 用 Microsoft JDBC ドライバー 4.0

はい

はい

CY2011 Q4

* "CY2011 Q4" は、2011 年 (カレンダー年) の第 4 四半期を示します。

.NET Framework および OLEDB で MultiSubnetFailover=True はサポートされない

CTP3 で MultiSubnetFailover=True をサポートしているのは SQL Native Client 11.0 ODBC のみです。

リスナー名 (ネットワーク名または MSCS クラスター マネージャーのクライアント アクセス ポイント) で可用性グループが作成されており、ADO.NET with .NET Framework 4.0 または SQL Native Client 11.0 OLEDB を使用している場合は、可用性グループ リスナーに対するクライアント接続要求の 50% が接続タイムアウトに達する可能性があります。

回避策: 次のいずれかのタスクを実行することをお勧めします。

  • クラスター リソースを操作する権限がない場合は、接続タイムアウトを 30 秒に設定します (この値は結果として、20 秒の TCP タイムアウトと 10 秒のバッファーになります)。
  • 長所: クロスサブネット フェールオーバーが発生した場合、クライアントの復旧時間が短くなります。
  • 短所: 半数のクライアント接続に 20 秒以上要します。
  • クラスター リソースを操作する権限がある場合は、可用性グループ リスナーのネットワーク名を RegisterAllProvidersIP=0 に設定するアプローチの方をお勧めします。詳細については、後の「RegisterAllProvidersIP を無効にし、TTL を短縮する PowerShell サンプル スクリプト」を参照してください。
  • 長所: クライアント接続のタイムアウト値を大きくする必要がありません。
  • 短所: クロスサブネット フェールオーバーが発生した場合、クロスサイト DNS/AD レプリケーション スケジュールの HostRecordTTL 設定によっては、クライアントの復旧時間が 15 分以上になる可能性があります。

RegisterAllProvidersIP を無効にし、TTL を短縮する PowerShell サンプル スクリプト

次の PowerShell サンプル スクリプトは、RegisterAllProvidersIP を無効にし、TTL を短縮する方法を示しています。yourListenerName は、変更対象のリスナーの名前に置き換えてください。

Import-Module FailoverClusters

Set-ClusterResource yourListenerName|Set-ClusterParameter RegisterAllProvidersIP 0

Set-ClusterResource yourListenerName|Set-ClusterParameter HostRecordTTL 300

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6.0 Integration Services

6.1 長いレポート内で次のページに移動する方法

SQL Server Management Studio で標準レポートを表示して Integration Services パッケージのトラブルシューティングを行う際に、レポートに複数のページがある場合は、PageDown キーを押すかスクロール ホイールを使用して、ページ間を移動します。

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7.0 Master Data Services

7.1 API の使用が想定されていない

一部の API は、MDS インフラストラクチャをサポートしていますが、独自に作成したコードから直接使用することを目的としていません。このような API の一覧については、「

Denali CTP3 Master Data Services の新機能」を参照してください。

7.2 ドメイン ベースの属性の名前を表示できない

Excel 用 Master Data Services (MDS) アドインでは、ドメイン ベースの属性に対して表示できるのは、コードのみです。[設定] ボタンをクリックし、[データ] セクションで [ドメイン ベースの属性の名前列を表示する] チェック ボックスをオンにして名前列を表示しようとすると、Excel が応答しなくなる場合があります。

回避策: Excel を再起動し、このチェック ボックスをオフにします。

7.3 更新操作によって Excel が応答しなくなる場合がある

Excel 用

Master Data Services (MDS) アドインで、[マスター データ] タブの [更新] ボタンをクリックすると、Excel が応答しなくなる場合があります。この問題は、ワークシートの前回の更新以降にエンティティが変更された場合に発生します。

回避策: ワークシートを削除し、更新されたエンティティを新しいワークシートに読み込みます。

7.4 アドインは、インストールしたユーザーのみが使用できる

Excel 用

Master Data Services (MDS) アドインは、ログインしたユーザー用にインストールされます。同じコンピューターから Excel を開いた別のユーザーは、アドインを表示できません。

回避策: 管理者である個々のユーザーがアドインをインストールする必要があります。

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8.0 Reporting Services

8.1 新しい Reporting Services サービス アプリケーションを作成するときにエラーが発生する

SharePoint 統合モードでは、新しい SQL Server Reporting Services サービス アプリケーションを作成しようとすると、次のようなエラー メッセージが表示されます。

ユーザー 'NT AUTHORITY\NETWORK SERVICE' はログインできませんでした。

回避策: 次の 2 つのうち、いずれかの手順を使用して、SharePoint アクセス用にリモート データベースを構成します。

  • リモート SQL インスタンスの DBA に、SSRS サービス データベース スクリプトを提供します。
    1. 次の PowerShell コマンドレットを実行して、T-SQL スクリプトを作成します。
      Get-SPRSCreateDatabaseScripts -Databasename -username
    2. リモート SQL インスタンスの DBA によって、リモート コンピューター上でスクリプトが実行されます。
    3. SSRS のサービス アプリケーション作成ページを実行し、スクリプトによって権限が付与された SSRS サービス データベースを指定します。
  • SharePoint ファーム管理者グループに、リモート SQL Server インスタンスへの DBO アクセスを許可します。
    1. SharePoint ファーム管理者グループに DBO アクセスを許可するように、リモート SQL Server インスタンスの SQL DBA に依頼します。
    2. SSRS のサービス アプリケーション作成ページを実行します。

8.2 データ ドリブン サブスクリプションと MDX クエリ デザイナーで AS データ ソースを使用できない

SQL Server コードネーム "Denali" Reporting Services と Analysis Services (AS) の統合は、いくつかの SQL Server コンポーネントで共有されているコード モジュールに依存しています。Denali CTP3 では、レポート サーバーのデータ ドリブン サブスクリプション機能と MDX クエリ デザイナー機能に、このコード モジュールを読み込むことができません。

配信クエリで MDX を使用して Analysis Services からデータを取得するデータ ドリブン サブスクリプションを作成または編集しようとすると、エラーが発生します。MDX クエリ デザイナーを使用して、Analysis Services からデータを取得する MDX ステートメントを作成または編集しようとした場合も、エラーが発生します。次のようなエラーが表示される場合があります。

"ファイルまたはアセンブリ 'msmgdsrv, Version=9.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=89845dcd8080cc91'、またはその依存関係の 1 つが読み込めませんでした。このアセンブリは現在読み込まれているランタイムより新しいランタイムでビルドされているため、読み込むことができません。"

回避策: 次の手順を使用します。

  1. MDX クエリ デザイナーの問題を修正するには、アーキテクチャに応じて、Microsoft® SQL Server® 2008 R2 の Microsoft® Analysis Services OLE DB プロバイダーをインストールします。 -
  1. SSRS データ ドリブン サブスクリプションの問題を修正するには、次の操作を行います。

    1. .NET 3.5 ドキュメントの説明に従って、Reporting Services の web.config file ファイルを変更します。設定内容は、以下に示します。
    2. 構成ファイルを次のように変更します。

<configuration>
<runtime>
& <assemblyBinding xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v1">
<dependentAssembly>
<assemblyIdentity name="msmgdsrv" publicKeyToken="89845dcd8080cc91" />
<codeBase version="9.0.0.0" href="[ProgramFiles_path]\Microsoft Analysis Services\AS OLEDB\10\msmgdsrv.dll"/>
</dependentAssembly>
</assemblyBinding>
</runtime>
</configuration>

メモ

href の値が、Analysis Services OLE DB プロバイダーと一緒にインストールされたアセンブリを指していることを確認してください。

8.3 SSMS で MDX 構文の強調表示を使用できない

SQL Server Denali SQL Server Management Studio (SSMS) の MDX クエリ ウィンドウで MDX クエリまたはステートメントを作成する際に、正しくないステートメントに対して構文の強調表示が行われません。現在、この問題について、SQL Server コードネーム "Denali" で SSMS を使用する場合の回避策はありません。SQL Server 2008 R2 では、この機能を使用できます。

8.4 SQL Server の PDW ファイルが BIDS と RB で機能しない

SQL Server の PDW データ拡張ファイルは、SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 の Business Intelligences Development Studio (BIDS) およびレポート ビルダー (RB) で機能しません。クエリの実行時にデータ拡張を読み込むことができません。また、[データ ソースのプロパティ] ダイアログ ボックスの [編集] ボタンが無効になります。

8.5 中国語バージョンの Project Crescent および SSRS の警告に英語のテキストが含まれている

Microsoft SQL Server コードネーム "Denali" Community Technology Preview 3 (CTP3) では、以下のバージョンの Project Crescent および SQL Server Reporting Services (SSRS) の警告に、ローカル ユーザー インターフェイスのテキストとして英語が使用されています。

  • 簡体字中国語 (CHS)
  • 繁体字中国語 (CHT)

これは、この CTP で想定されている動作です。これらのテキストは、Microsoft SQL Server コードネーム "Denali" の製品版でローカライズされる予定です。

8.6 構成ファイルのカスタム変更が保存されない

構成ファイルにカスタム変更を行っていた場合に、Microsoft SQL Server コードネーム "Denali" の以前の CTP リリースからコンピューターをアップグレードするときは、SQL Server コードネーム "Denali" Community Technology Preview 3 (CTP3) へのアップグレード後に、構成ファイルに対して、同じ変更を行う必要があります。

影響を受けるのは次のファイルです。

  • web.config
  • client.config

回避策:

  1. SQL Server セットアップを実行する前に、構成ファイルのバックアップ コピーを作成します。
  2. SQL Server セットアップを実行します。
  3. 構成ファイルを手動で編集し、カスタム エントリを追加します。

8.7 Project Crescent で中国語のローカライズ済みテキストが表示されない

SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 の Project Crescent では、簡体字中国語および繁体字中国語へのローカライズ版が提供されていません。これは既知の問題であり、Microsoft SQL Server コードネーム "Denali" のリリースまでに対応が行われる予定です。

8.8 アラビア語クライアントでの Project Crescent の使用: CTP3 で日付フィールドをフィルターに追加できない

Microsoft SQL Server コードネーム "Denali" CTP3 では、アラビア語クライアントで Project Crescent を使用する場合、日付フィールドをフィルター領域にドラッグすると、System.ArgumentOutOfRangeException エラー メッセージが表示されます。このため、Project Crescent の CTP3 リリースでは、フィルター領域の日付フィールドでフィルター処理を行うことができません。現時点では、将来のリリースでこの問題を修正する予定です。

回避策: Project Crescent の CTP3 リリースでは、スライサーなど、他の手段でフィルター処理を行うことができます。

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9.0 StreamInsight

9.1 StreamInsight のダウンロード

Microsoft SQL Server コードネーム "Denali" の今回のリリースでは、インストール メディアに Microsoft StreamInsight 1.2 英語版の予備バージョンが含まれています。英語またはそれ以外の言語で StreamInsight 1.2 最終バージョンをダウンロードするには、Microsoft ダウンロード センターの StreamInsight ダウンロード ページにアクセスしてください。

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10.0 アップグレード アドバイザー

10.1 中国語 (香港) のオペレーティング システムで、アップグレード アドバイザーのインストール用リンクが無効になっている

中国語 (香港) オペレーティング システム (OS) のサポートされている Windows バージョンでアップグレード アドバイザーをインストールしようとすると、アップグレード アドバイザーのインストール用リンクが有効になっていない場合があります。

回避策: SQL Server "Denali" メディアの (OS アーキテクチャに応じて) \1028_CHT_LP\x64\redist\Upgrade Advisor または \1028_CHT_LP\x86\redist\Upgrade Advisor にある SQLUA.msi ファイルを探してください。

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11.0 他の既知の問題を探す方法

SQL Server コードネーム "Denali" の他の利用者と経験を共有したり知識を教え合ったりするために、SQL Server コミュニティを利用できます。詳細については、SQL Server "Denali" フォーラムSQL Server Connect フィードバック センター (バグや提案事項の検索または投稿を行う場合)、および SQL Server コミュニティの Web サイトを参照してください。

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