Azure Developer CLI を使用して Azure OpenAI On Your Data のリソースをデプロイする
この記事では、Azure OpenAI Service On Your Data のリソースの展開を自動化する方法について説明します。 Azure Developer CLI (azd
) は、テンプレート システムを使用して Azure へのリソースのプロビジョニングと展開を効率化するオープンソースのコマンド ライン ツールです。 このテンプレートには、必要な Azure OpenAI リソースと構成をプロビジョニングするためのインフラストラクチャ ファイルが含まれています。 完成したサンプル アプリ コードも含まれています。
前提条件
- Azure サブスクリプション。 無料で作成できます。
- Azure Developer CLI がご使用のマシンにインストールされていること。
Azure Developer CLI テンプレートの複製を作成して初期化する
以降の手順のために、テンプレートの複製を作成して初期化します。
azd init --template openai-chat-your-own-data
azd init
コマンドを実行すると、環境名を作成するように求められます。 この値は、Azure Developer CLI が作成したすべての Azure リソースのプレフィックスとして使われます。 この名前は、次のようになります。- すべての Azure サブスクリプションにわたって一意である必要があります。
- 3 から 24 文字にする必要があります。
- 数字と小文字のみを含めることができます。
テンプレートを使用してリソースをデプロイする
Azure にサインインします。
azd auth login
Azure OpenAI リソースをプロビジョニングして Azure に展開します。
azd up
Azure Developer CLI から、次の情報を入力するように求められます。
Subscription
: リソースの展開先の Azure サブスクリプション。Location
: リソースの展開先の Azure リージョン。
Note
サンプルの
azd
テンプレートでは、gpt-35-turbo-16k
モデルを使用します。 Azure リージョンごとにサポートされる OpenAI モデルが異なるため、このテンプレートで推奨されるリージョンは米国東部です。 リージョン別のモデルのサポートの詳細については、「Azure OpenAI Service モデル」のサポートのページを参照してください。プロビジョニング プロセスには、数分かかる場合があります。 このタスクが完了するのを待ってから、次の手順に進んでください。
azd
出力内のリンクを選択して、Azure portal の新しいリソース グループに移動します。 次の最上位レベルのリソースが表示されます。- デプロイされたモデルを含む Azure OpenAI Service
- 自分自身のデータ ファイルのアップロードに使用できる Azure Storage アカウント
- 適切なインデックスとデータ ソースを使用して構成された Azure AI 検索サービス
ストレージ アカウントにデータをアップロードする
azd
テンプレートによって、自分のデータとのチャットに必要なすべてのリソースがプロビジョニングされましたが、さらに、AI サービスで使用できるようにするデータ ファイルをアップロードする必要があります。
- Azure portal で新しいストレージ アカウントに移動します。
- 左側のメニューで、[ストレージ ブラウザー] を選択します。
- [BLOB コンテナー] を選択し、[File uploads] (ファイルのアップロード) コンテナーに移動します。
- ペインの上部にある [アップロード] ボタンを選択します。
- 開いたポップアップ メニューで、データをアップロードします。
Note
検索インデクサーは、ストレージ アカウント内のデータにインデックスを付けるために 5 分ごとに実行するように設定されています。 アップロードされたデータにインデックスが付けられるまで数分待つことも、検索サービス ページからインデクサーを手動で実行することもできます。
アプリケーションの接続または作成を行う
azd
テンプレートを実行してデータをアップロードしたら、Azure OpenAI On Your Data の使用を開始する準備ができています。 アプリケーションの作成に使用できるコード サンプルについては、クイックスタートの記事を参照してください。