Speech CLI の出力オプションを構成する
Speech CLI の出力は、標準出力または指定したファイルに書き込むことができます。
Speech CLI でのコンテキスト ヘルプについては、次のコマンドのいずれかを実行できます。
spx help recognize output examples
spx help synthesize output examples
spx help translate output examples
spx help intent output examples
標準出力
ファイル引数がハイフン (-
) の場合、次の例のように結果が標準出力に書き込まれます。
spx recognize --file caption.this.mp4 --format any --output vtt file - --output srt file - --output each file - @output.each.detailed --property SpeechServiceResponse_StablePartialResultThreshold=0 --profanity masked
既定のファイル出力
file
オプションを省略した場合、出力は現在のディレクトリの既定のファイルに書き込まれます。
たとえば、次のコマンドを実行すると、WebVTT と SRT のキャプションがそれぞれの既定のファイルに書き込まれます。
spx recognize --file caption.this.mp4 --format any --output vtt --output srt --output each text --output all duration
既定のファイル名は次のとおりです。<EPOCH_TIME>
は実行時に置き換えられます。
- 既定の SRT ファイル名には、入力ファイル名とローカル オペレーティング システムのエポック時間が含まれます。
output.caption.this.<EPOCH_TIME>.srt
- 既定の Web VTT ファイル名には、入力ファイル名とローカル オペレーティング システムのエポック時間が含まれています。
output.caption.this.<EPOCH_TIME>.vtt
- 既定の
output each
ファイル名each.<EPOCH_TIME>.tsv
には、ローカル オペレーティング システムのエポック時間が含まれています。--output each
オプションを指定しない限り、このファイルは既定では作成されません。 - 既定の
output all
ファイル名output.<EPOCH_TIME>.tsv
には、ローカル オペレーティング システムのエポック時間が含まれています。 このファイルは既定で作成されます。
特定のファイルへの出力
既定のファイルではなく指定したファイルに出力する場合は、file
オプションにファイル名を設定します。
たとえば、WebVTT と SRT の両方のキャプションを指定したファイルに出力する場合は、次のコマンドを実行します。
spx recognize --file caption.this.mp4 --format any --output vtt file caption.vtt --output srt file caption.srt --output each text --output each file each.result.tsv --output all file output.result.tsv
上記のコマンドを実行すると、each
と all
の結果も指定したファイルに出力されます。
複数のファイルへの保存
spx translate
を使った翻訳の場合、ソース言語用 (--source en-US
など) とターゲット言語用 (--target "de;fr;zh-Hant"
など) にそれぞれ別のファイルが作成されます。
たとえば、翻訳された SRT と WebVTT のキャプションを出力する場合は、次のコマンドを実行します。
spx translate --source en-US --target "de;fr;zh-Hant" --file caption.this.mp4 --format any --output vtt file caption.vtt --output srt file caption.srt
そうすると、caption.srt、caption.vtt、caption.de.srt、caption.de.vtt、caption.fr.srt、caption.fr.vtt、caption.zh-Hant.srt、caption.zh-Hant.vtt の各ファイルにキャプションが書き込まれます。
ヘッダーを抑制する
has header false
オプションを設定することで、出力ファイルのヘッダー行を抑制することができます。
spx recognize --nodefaults @my.defaults --file audio.wav --output recognized text --output file has header false
--nodefaults
の詳細については、「Speech CLI データストアを構成する」を参照してください。