Azure と AWS でのリソース管理

Azure では、"リソース" という用語を AWS と同じように使用しています。つまり、すべてのコンピューティング インスタンス、ストレージ オブジェクト、ネットワーク デバイス、プラットフォームで作成または構成できるその他のエンティティを意味します。

Azure リソースは、次の 2 つのモデルのいずれかを使用してデプロイ、管理されます。Azure Resource Manager または従来の Azure クラシック デプロイ モデル。 すべての新しいリソースは、Resource Manager モデルを使用して作成されます。

リソース グループ

Azure と AWS の両方に、VM、ストレージ、仮想ネットワーク デバイスなどのリソースを整理する "リソース グループ" と呼ばれるエンティティがあります。 ただし、Azure リソース グループは、AWS リソース グループと直接比較できるものではありません。

AWS では、1 つのリソースを複数のリソース グループにタグ付けできますが、Azure のリソースは常に 1 つのリソース グループに関連付けられます。 あるリソース グループ内に作成されたリソースを別のグループに移動できますが、リソースは一度に 1 つのリソース グループ内にのみ存在できます。 リソース グループは、Azure Resource Manager によって使用される基本グループです。

リソースは、タグを使用して整理することもできます。 タグは、サブスクリプションのリソースを、リソース グループのメンバーシップに関係なくグループ化できるようにするキーと値のペアです。

管理インターフェイス

Azure では、さまざまな方法でリソースを管理できます。

  • Web インターフェイス。 AWS Dashboard と同じように、Azure ポータルは、Azure リソース用の完全な Web ベースの管理インターフェイスを提供します。

  • REST API。 Azure Resource Manager REST API は、Azure ポータルで使用できる機能の大半に、プログラムによってアクセスできるようにします。

  • コマンド ライン。 Azure CLI は、Azure リソースを作成して管理できるコマンド ライン インターフェイスを提供します。 Azure CLI は Windows、Linux、および Mac OS で使用できます。

  • PowerShell。 PowerShell 用の Azure モジュールによって、スクリプトを使用した自動管理タスクを実行できます。 PowerShell は Windows、Linux、および Mac OS X で使用できます。

  • テンプレート。 Azure Resource Manager テンプレートは、AWS CloudFormation サービスのような JSON テンプレート ベースのリソース管理機能を提供します。

どのインターフェイスでも、Azure でリソースの作成、デプロイ、または変更を行うための中心はリソース グループです。 これは、CloudFormation のデプロイ時に AWS リソースをグループ化するために "スタック" が果たす役割に似ています。

これらのインターフェイスの構文と構造は AWS とは異なっていますが、同等の機能を備えています。 さらに、AWS で使用される多数のサード パーティ製の管理ツール (HashiCorp TerraformNetflix Spinnaker など) を Azure でも使用できます。

関連項目