方法: ローカル テストに AzureClient を使用する

この記事では、ローカル モードで AzureClient を構成し、それを使用して Fluid アプリケーションをローカルでテストする手順について説明します。

AzureClient の構成と作成

AzureClient は、次のような構成を渡して、ローカルの Azure Fluid Relay インスタンスに対して実行するように構成できます。

    import { AzureClient, AzureConnectionConfig, LOCAL_MODE_TENANT_ID } from "@fluidframework/azure-client";
    import { InsecureTokenProvider } from "@fluidframework/test-client-utils";

    const clientProps = {
        connection: {
            tenantId: LOCAL_MODE_TENANT_ID,
            tokenProvider: new InsecureTokenProvider("", { id: "123", name: "Test User" }),
            endpoint: "http://localhost:7070",
            type: "remote",
        },
    };

    const azureClient = new AzureClient(clientProps);

この例では、InsecureTokenProvider を使用して認証トークンの生成と署名を行います。これを、Azure Fluid Relay サービスが受け入れます。 ただし、名前が示すように、この実装は安全ではないため、運用環境では使用しないでください。 InsecureTokenProvider の詳細については、アプリでの認証と承認に関する記事を参照してください。

ローカルで実行するには、まず、ローカルの Azure Fluid Relay サービス インスタンスが実行されているドメインとポート (既定では http://localhost:7070) を指すエンドポイントを構成します。 最後の手順は、tenantIdLOCAL_MODE_TENANT_ID に設定することです。 これらの設定ではすべて、ローカルの Azure Fluid Relay サービスを使用するように AzureClient が構成されます。

デバッグ ログを有効にする

ブラウザー コンソールで次の設定を使用して、Fluid Framework から組み込みのデバッグ ログを有効にすることができます。

localStorage.debug = 'fluid:*'

より高度なシナリオでは、logger を AzureClient に渡すことができます。 これにより、ログ動作をカスタマイズできるようになります。 ロガーまたはテレメトリの詳細については、fluidframework.com の「Logging and telemetry」(ログとテレメトリ) を参照してください。

Azure Fluid Relay サービスのローカルでの実行

AzureClient のローカル モードを使用するには、まずローカル サーバーを起動する必要があります。 ターミナル ウィンドウから npx @fluidframework/azure-local-service@latest を実行すると、Azure Fluid Relay ローカル サーバーが起動します。 サーバーが起動したら、ローカル サービスに対してアプリケーションを実行できます。