クイックスタート: Azure portal で Windows 仮想マシン上に SQL Server を作成する
適用対象: Azure VM 上の SQL Server
このクイック スタートでは、Azure portal で SQL Server 仮想マシン (VM) を作成する方法について説明しています。 記事に従って、Azure VM に従来の SQL Server をデプロイするか、Azure 機密 VM に SQL Server をデプロイします。
ヒント
- このクイック スタートでは、SQL VM を迅速にプロビジョニングしてそこに接続する方法について説明します。 その他の SQL VM プロビジョニング オプションについては、「Azure Portal での Windows SQL Server VM のプロビジョニング ガイド」を参照してください。
- SQL Server の仮想マシンに関するご質問については、よくあるご質問に関するページをご覧ください。
Azure サブスクリプションを取得する
Azure サブスクリプションをお持ちでない場合は、開始する前に 無料アカウント を作成してください。
SQL Server VM イメージを選択する
アカウントを使用して Azure portal にサインインします。
Azure portal の左側のメニューで [Azure SQL] を選択します。 [Azure SQL] が一覧にない場合は、 [すべてのサービス] を選択し、検索ボックスに「Azure SQL」と入力します。
[+ 追加] を選択して、 [Select SQL deployment option](SQL デプロイ オプションの選択) ページを開きます。 [SQL 仮想マシン] タイル上の [詳細の表示] を選択することで、追加情報を表示できます。
従来の SQL Server VM の場合は、ドロップダウンから [無料の SQL Server ライセンス] というラベルのバージョンのいずれかを選択します。 機密 VM の場合は、ドロップダウンから
SQL Server 2019 Enterprise on Windows Server 2022 Database Engine Only
イメージを選択します。[作成] を選択します
注意
SQL Server 2008 および SQL Server 2008 R2 は延長サポート対象外となり、Azure Marketplace から利用できなくなります。
基本的な詳細を指定する
基本的な詳細の手順は、Azure VM に従来の SQL Server をデプロイするのと、Azure 機密 VM に SQL Server をデプロイするのとでは異なります。
Azure VM に従来の SQL Server をデプロイするには、[基本] タブで、次の情報を指定します。
[プロジェクトの詳細] セクションで Azure サブスクリプションを選択し、 [新規作成] を選択して新しいリソース グループを作成します。 名前として「SQLVM-RG」と入力します。
[インスタンスの詳細] で、以下の操作を行います。
- [仮想マシン名] に「SQLVM」と入力します。
- [リージョン] で場所を選択します。
- このクイック スタートでは、 [可用性オプション] の設定を [インフラストラクチャ冗長は必要ありません] のままにしておきます。 可用性オプションの詳細については、可用性に関するページを参照してください。
- [イメージ] ボックスの一覧で、目的のバージョンの SQL Server およびオペレーティング システムのイメージを選択します。 たとえば、Free SQL Server License: で始まるラベルを持つイメージを使用できます。
- 仮想マシンの [サイズ] で [サイズの変更] を選択し、 [A2 Basic] プランを選択します。 予期しない課金を防ぐために、利用を終了したリソースは必ずクリーンアップしてください。
[管理者アカウント] で、ユーザー名 (azureuser など) とパスワードを指定します。 パスワードは 12 文字以上で、定義された複雑さの要件を満たす必要があります。
[受信ポートの規則] で [選択したポートを許可する] を選択し、ドロップダウンから [RDP (3389)] を選択します。
SQL Server の設定
[SQL Server の設定] タブで、以下のオプションを構成します。
[セキュリティとネットワーク] で、[SQL の接続] に [パブリック (インターネット)] を選択します。また、パブリック シナリオでよく知られているポート番号が使用されることを避けるために、ポートを
1401
に変更します。[SQL 認証] で [有効] を選択します。 VM 用に構成したのと同じユーザー名とパスワードが SQL ログイン資格情報に設定されます。 Azure Key Vault の統合の既定の設定を使用します。 ストレージ構成は基本的な SQL Server VM イメージでは使用できません。ただし、他のイメージに使用可能なオプションに関する詳細情報をストレージ構成に関するページで見つけることができます。
必要に応じて、他の設定を変更し、 [確認および作成] を選択します。
SQL Server VM を作成する
[確認および作成] タブで概要を確認し、[作成] を選択して、この VM に対して指定した SQL Server、リソース グループ、およびリソースを作成します。
Azure Portal でデプロイを監視できます。 画面の上部にある [通知] ボタンをクリックすると、デプロイの基本的な状態が表示されます。 デプロイには数分かかることがあります。
SQL Server への接続
ポータルで、仮想マシンのプロパティの [概要] セクションにある、SQL Server VM の [パブック IP アドレス] を見つけます。
インターネットに接続された別のコンピューターで、SQL Server Management Studio (SSMS) を開きます。
[サーバーへの接続] または [データベース エンジンへの接続] ダイアログ ボックスで、 [サーバー名] の値を編集します。 VM のパブリック IP アドレスを入力します。 コンマを追加し、新しい VM を構成するときに指定したカスタム ポートの 1401 を追加します。 たとえば、「
11.22.33.444,1401
」のように入力します。[認証] ボックスで、 [SQL Server 認証] を選択します。
[ログイン] ボックスに、有効な SQL ログインの名前を入力します。
[パスワード] ボックスに、ログインのパスワードを入力します。
[接続] を選択します。
VM にリモート ログインする
リモート デスクトップを使用して SQL Server 仮想マシンに接続するには、次の手順に従います。
Azure 仮想マシンが作成されて実行されたら、[仮想マシン] を選んで、新しい VM を選びます。
[接続] を選び、ドロップダウンから [RDP] を選んで RDP ファイルをダウンロードします。
ブラウザーによって VM のためにダウンロードされた RDP ファイルを開きます。
リモート デスクトップ接続で、このリモート接続の発行元が特定できないことが通知されます。 [接続] をクリックして続行します。
[Windows セキュリティ] ダイアログで、[別のアカウントを使う] をクリックします。 これを表示するには、[その他] をクリックする必要があります。 VM の作成時に構成したユーザー名とパスワードを指定します。 ユーザー名の前にバックスラッシュを追加する必要があります。
[OK] をクリックして接続します。
SQL Server 仮想マシンに接続した後は、SQL Server Management Studio を起動し、ローカル管理者の資格情報を使用して Windows 認証で接続できます。 SQL Server 認証を有効にした場合は、プロビジョニングの間に構成した SQL のログインとパスワードを使用して SQL 認証で接続することもできます。
マシンにアクセスすると、要件に基づいてマシンと SQL Server の設定を直接変更することができます。 たとえば、ファイアウォールの設定を構成したり、SQL Server の構成設定を変更したりできます。
リソースをクリーンアップする
SQL VM を継続的に実行する必要がない場合は、使用中でないときに停止することで、不要な料金の発生を回避できます。 仮想マシンに関連付けらているすべてのリソースは、関連付けられているリソース グループをポータルで削除することで完全に削除することもできます。 これを行うと仮想マシンも完全に削除されるため、このコマンドは注意して使用してください。 詳細については、「 ポータルを使用した Azure リソースの管理」を参照してください。
次のステップ
このクイックスタートでは、Azure portal で SQL Server 仮想マシンを作成しました。 新しい SQL Server にデータを移行する方法の詳細については、次の記事を参照してください。