Azure Cloud Services (クラシック) のデプロイメントに関する問題のトラブルシューティング

重要

現在、Cloud Services (クラシック) は新しいお客様に対して非推奨となっており、2024 年 8 月 31 日に、すべてのお客様に対して廃止される予定です。 新しいデプロイでは、新しい Azure Resource Manager ベースのデプロイ モデル、 Azure Cloud Services (延長サポート) を使用してください。

クラウド サービス アプリケーション パッケージを Azure にデプロイするとき、デプロイメントに関する情報は、Azure Portal の [プロパティ] ウィンドウで確認できます。 クラウド サービスに関する問題は、このウィンドウの情報を頼りにトラブルシューティングすることができます。新規にサポート リクエストを行う際も、この情報を Azure サポートに提供してください。

[プロパティ] ウィンドウを表示する方法は次のとおりです。

  • Azure portal でクラウド サービスのデプロイを選択し、[すべての設定] を選択し、[プロパティ] を選択します。

Note

[プロパティ] ウィンドウの内容は、ウィンドウの右上隅にあるアイコンをクリックしてクリップボードにコピーできます。

この記事で Azure の問題に対処できない場合は、Microsoft Q&A と Stack Overflow の Azure 関連フォーラムを参照してください。 問題をこれらのフォーラムに投稿するか、または Twitter の @AzureSupport に投稿できます。 Azure サポート要求を送信することもできます。 サポート要求を送信するには、[Azure サポート] ページで [サポートを受ける] を選択します。

問題: デプロイメントは起動しており、すべてのロール インスタンスの準備が整っているにもかかわらず、Web サイトにアクセスできない

ポータルに表示される Web サイトの URLへのリンクにポートが含まれていません。 Web サイトの既定のポートは 80 です。 それ以外のポートでアプリケーションが構成されている場合は、Web サイトへのアクセス時に、正しいポート番号を URL に追加する必要があります。

  1. Azure portal で、お使いのクラウド サービスのデプロイをクリックします。
  2. Azure Portal の [プロパティ] ウィンドウ ([入力エンドポイント]) で、ロール インスタンスのポートを確認します。
  3. ポート番号が 80 以外の場合は、アプリケーションにアクセスする際の正しいポート値を URL に追加してください。 既定以外のポートを指定するには、URL に続けてコロン (:) を入力し、スペースなしでポート番号を入力します。

問題: ロール インスタンスが勝手にリサイクルされる

問題のあるノードを Azure が検出し、ロール インスタンスを新しいノードに移すと、サービス復旧機能が自動的に作動します。 このとき、ロール インスタンスが自動的にリサイクルされることがあります。 サービス復旧機能が作動したかどうかは、次の手順で確認できます。

  1. Azure portal で、お使いのクラウド サービスのデプロイをクリックします。
  2. ロールのリサイクルが観測された時間帯にサービス復旧機能が作動したかどうかを、Azure ポータルの [プロパティ] ウィンドウの情報を見て調べます。

ロールは、およそ月 1 回、ホスト OS とゲスト OS のアップグレード時にリサイクルされます。
詳細については、 OS のアップグレードに伴うロール インスタンスの再起動

問題: VIP スワップを実行できずエラーが発生する

デプロイの更新処理が進行中の場合、VIP スワップは許可されません。 デプロイメントの更新処理は、次の状況で自動的に実行されます。

  • 新しいゲスト オペレーティング システムが利用可能で、自動更新が構成済みです。
  • サービス復旧機能が作動した場合

VIP スワップを妨げている原因が自動更新であることを確認するには:

  1. Azure portal で、お使いのクラウド サービスのデプロイをクリックします。
  2. Azure Portal の [プロパティ] ウィンドウで、[ステータス] の値を確認します。 [準備完了] になっている場合は [最終処理] を見て、VIP スワップを妨げる可能性のある処理が最近実行されていないかどうかを確認します。
  3. 運用環境のデプロイメントに対して手順 1. と手順 2. を繰り返します。
  4. 自動更新が進行中である場合は、その完了を待って、VIP スワップを試みてください。

問題: ロール インスタンスの状態が [開始済み]、[初期化しています]、[ビジー]、[停止] と絶えず変化する

この状態は、アプリケーションのコード、パッケージ、または構成ファイルに問題があることを示している可能性があります。 該当する場合、数分おきに [状態] が変化し、Azure Portal には、[リサイクル中][ビジー][初期化しています] などと表示される場合があります。 この状態の変化は、ロール インスタンスの実行を妨げる問題がアプリケーションに生じていることを示します。

この問題をトラブルシューティングする方法の詳細については、Azure PaaS 計算診断データに関するブログ記事と「ロールのリサイクルを引き起こす一般的な問題」を参照してください。

問題: アプリケーションの動作しなくなった

  1. Azure portal で、そのロール インスタンスをクリックします。
  2. Azure ポータルの [プロパティ] ウィンドウで次の状況を考慮しながら、問題を解決します。
    • ロール インスタンスが最近停止した場合 ( [中止回数]の値を確認)、デプロイが更新中であった可能性があります。 しばらく待って、ロール インスタンスの機能が自然に再開するかどうかを確認してください。
    • ロール インスタンスが [ビジー]状態である場合、アプリケーション コードを見て、 StatusCheck イベントを処理しているかどうかを確認します。 場合によっては、このイベントを処理するコードを追加するか、コードに修正を加える必要があります。
    • Azure PaaS コンピューティング診断データに関するブログ記事で、診断データとトラブルシューティングのシナリオを参照してください。

警告

クラウド サービスをリサイクルした場合、デプロイメントのプロパティはリセットされ、元の問題に関する情報は事実上失われます。

次のステップ

クラウド サービスの他の トラブルシューティングに関する記事 を参照します。

Azure PaaS コンピューターの診断データを使用してクラウド サービス ロールの問題をトラブルシューティングする方法については、 Kevin Williamson によるブログ シリーズをご覧ください。