パイプライン アクティビティでの Azure Key Vault シークレットの使用

適用対象: Azure Data Factory Azure Synapse Analytics

ヒント

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資格情報またはシークレット値を Azure Key Vault に格納し、パイプラインの実行時にそれらを使用してアクティビティに渡すことができます。

前提条件

この機能は、データ ファクトリのマネージド ID に依存しています。 データ ファクトリのマネージド ID からのその動作方法について理解し、使用中のデータ ファクトリに ID が関連付けられていることを確認します。

手順

  1. データ ファクトリのプロパティを開き、マネージド ID アプリケーション ID の値をコピーします。

    Managed Identity Value

  2. キー コンテナー アクセス ポリシーを開き、シークレットの取得および一覧表示のためのマネージド ID アクセス許可を追加します。

    Screenshot that shows the "Access policies" page with the "Add Access Policy" action highlighted.

    Key Vault access policies

    [追加] をクリックし、 [保存] をクリックします。

  3. キー コンテナー シークレットに移動し、シークレット識別子をコピーします。

    Secret Identifier

    データ ファクトリ パイプラインの実行中に取得するシークレットの URI をメモしておきます。

    注意事項

    シークレット URI は、{vaultBaseUrl}/secrets/{secret-name}/{secret-version} のように構成されます。 secret-version は省略可能です。指定しない場合は、最新バージョンが返されます。 パイプラインにより常に最新バージョンのシークレットが使用されるようにするため、特定のバージョンを指定せずにシークレット URI を指定することが望ましいことがよくあります。

  4. データ ファクトリ パイプラインで、新しい Web アクティビティを追加し、次のように構成します。

    プロパティ
    セキュリティで保護された出力 True
    URL [自分のシークレットの URI 値]?api-version=7.0
    方法 GET
    認証 システム割り当てマネージド ID
    リソース https://vault.azure.net

    Web activity

    重要

    シークレットの URI の末尾に ? api-version = 7.0 を追加する必要があります。

    注意事項

    シークレット値がプレーンテキストでログに記録されないようにするには、[セキュリティで保護された出力] オプションを true に設定します。 この値を使用するその他のアクティビティでは、[セキュリティで保護された入力] オプションが true に設定されている必要があります。

  5. この値を別のアクティビティで使用するには、コード式 @activity('Web1').output.value を使用します。

    Code expression

Azure Key Vault を使用して、データ ストアおよび計算のための資格情報を格納する方法については、「Azure Key Vault への資格情報の格納」を参照してください