Azure DevTest Labs の共有 IP アドレスについて
Azure DevTest Labs の仮想マシン (VM) は、パブリック IP アドレスを共有して、ラボの VM へのアクセスに必要なパブリック IP の数を最小限に抑えることができます。 この記事では、共有 IP のしくみと、共有 IP アドレスを構成する方法について説明します。
共有 IP 設定
1 つまたは複数のサブネットを持つことができる仮想ネットワークで DevTest Labs ラボを作成します。 既定のサブネットでは [共有パブリック IP を有効にする] が [はい] に設定されています。 この構成では、サブネット全体に対して 1 つのパブリック IP アドレスが作成されます。 このサブネット内のすべての VM では、既定で共有 IP を使用します。
仮想ネットワークとサブネットの構成について詳しくは、「Azure DevTest Labs で仮想ネットワークを構成する」をご覧ください。
既存のラボの場合、このオプションを確認または設定するには、ラボの左側のナビゲーションで [構成とポリシー] を選択し、 [外部リソース] の下の [仮想ネットワーク] を選択します。 一覧から仮想ネットワークを選択すると、そのサブネットの共有 IP 設定が表示されます。
設定を変更するには、リストからサブネットを選択し、 [共有パブリック IP を有効にする] を [はい] または [いいえ] に変更します。
VM を作成するときに、 [IP アドレス] の横にある [詳細設定] ページでこの設定にアクセスできます。
- 共有:[共有] として作成された VM はすべて、1 つのリソース グループに配置されます。 リソース グループには、リソース グループ内のすべての VM で使用される IP アドレスが割り当てられています。
- パブリック: すべてのパブリック VM には、独自の IP アドレスとリソース グループがあります。
- プライベート: 作成したすべての VM ではプライベート IP アドレスが使用されます。 リモート デスクトップ プロトコル (RDP) を使用して、インターネットからこれらの VM に接続することはできません。
共有 IP を持つ VM をサブネットに追加すると、DevTest Labs により、VM がロード バランサーに自動的に追加され、VM にパブリック IP アドレスの TCP ポート番号が割り当てられます。 ポート番号は、VM の Secure Shell (SSH) ポートに転送されます。
共有 IP を使用する
Windows ユーザー: VM の [概要] ページで [接続] ボタンを選択して、構成済み RDP ファイルをダウンロードして VM にアクセスします。
Linux ユーザー: Secure Shell (SSH) から VM に接続するには、IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名、コロン、ポート番号の順に指定します。 たとえば、次のスクリーンショットは、
contoso.westus3.cloudapp.azure.com:65013
の SSH 接続アドレスを示しています。