Azure Red Hat OpenShift クラスター用の OVN-Kubernetes ネットワーク プロバイダー

OpenShift Container Platform クラスターは、ポッドとサービス ネットワークに仮想化されたネットワークを使用します。 OVN-Kubernetes Container Network Interface (CNI) プラグインは、既定のクラスター ネットワークのネットワーク プロバイダーです。 OPEN Virtual Network (OVN) に基づく OVN-Kubernetes は、オーバーレイ ベースのネットワーク実装を提供します。

OVN-Kubernetes ネットワーク プロバイダーを使用するクラスターでは、各ノードで Open vSwitch (OVS) も実行されます。 OVN では、宣言されたネットワーク構成を実装するように各ノードで OVS を構成します。

OVN-Kubernetes の機能

OVN-Kubernetes CNI クラスター ネットワーク プロバイダーには、次の機能があります。

  • OVN を使用してネットワーク トラフィック フローを管理します。 OVN は、ベンダーに依存しないコミュニティ開発のネットワーク仮想化ソリューションです。
  • イングレスとエグレスルールを含む Kubernetes ネットワーク ポリシーのサポートを実装します。
  • ノード間にオーバーレイ ネットワークを作成するには、Virtual Extensible LAN (VXLAN) プロトコルではなく汎用ネットワーク仮想化カプセル化 (Geneve) プロトコルを使用します。

Note

ARO 4.11 の時点では、すべての ARO クラスターの CNI は OVN-Kubernetes です。 既存のクラスターでは、以前の SDN 標準から OVN への移行はサポートされていません。

クラスターで 100.64.0.0/16 IP アドレス範囲の一部を使用している場合、OVN-Kubernetes は内部的にこの IP アドレス範囲を使用するため、クラスターを OVN-Kubernetes に移行することはできません。

OVN-Kubernetes CNI ネットワーク プロバイダーの詳細については、OVN-Kubernetes の既定のコンテナー ネットワーク インターフェイス (CNI) ネットワーク プロバイダー概要に関するページを参照してください。

チュートリアル:Azure Red Hat OpenShift 4 クラスターを作成する