SAP HANA のデータ階層化と拡張ノードの使用

SAP は、さまざまな SAP NetWeaver リリースの SAP Business Warehouse (BW) および SAP BW/4HANA のデータ階層化モデルをサポートしています。 データ階層化モデルの詳細については、「SAP HANA 拡張ノードを持つ SAP BW/4HANA および SAP BW-on-HANA」をご覧ください。

Hana Large Instances を使用すると、FAQ および SAP ブログ ドキュメントで説明する SAP HANA 拡張ノードのオプション 1 の構成をご利用いただけます。 オプション 2 の構成は次の HANA Large Instances SKU を使用して設定できます: S72m、S192、S192m、S384、S384m。

SAP HANA 拡張ノードの利点

SAP HANA 拡張ノードのオプション 1 または 2 を使用すると、SAP HANA メモリを簡単に有効活用できます。 SAP のサイズ設定ガイドラインを確認すると、SAP HANA 拡張ノードの利点が明らかになります。 次に例をいくつか示します。

  • SAP HANA のサイズ変更ガイドラインでは通常、メモリと比べて 2 倍のデータ ボリュームが必要です。 ホット データを使用して SAP HANA インスタンスを実行すると、50% 以下のメモリだけでデータが格納されます。 残りのメモリは SAP HANA の作業のために保持されるのが理想的です。
  • つまり、2 TB のメモリを持つ Hana Large Instances S192 ユニットで SAP BW データベースを実行すると、データ ボリューム内には 1 TB しかありません。
  • もう 1 つの SAP HANA 拡張ノード オプション 1 と、S192 HANA Large Instances SKU を使用した場合、データ ボリューム内にさらに 2 TB の容量が追加されます。 オプション 2 の構成では、ウォーム データ ボリューム用にさらに 4 TB が提供されます。 ホット ノードと比較した場合、オプション 1 ではデータの格納に "ウォーム" 拡張ノードの全メモリ容量をご利用いただけます。 オプション 2 の SAP HANA 拡張ノード構成では、データ ボリュームに 2 倍のメモリをご利用いただけます。
  • その結果、オプション 1 ではデータ容量が 3 TB、ホットとウォームの割合が 1:2 になります。 オプション 2 の拡張ノード構成では、データ容量が 5 TB、ホットとウォームの割合が 1:4 になります。

メモリに対してデータ ボリュームが大きいほど、求めるウォーム データがディスクに保存されている可能性が高くなります。

次の手順

SAP HANA on Azure (Large Instances) の操作モデルとその役割について説明します。