SAP アダプター バインドを再利用する
バインドでは、論理エンドポイント (オーケストレーション ポートやロール リンクなど) と物理エンドポイント (送受信ポートなど) の間のマッピングが作成されます。 これにより、BizTalk ビジネス ソリューションの複数のコンポーネント間で通信できるようになります。 バインドを作成するには BizTalk Server 管理コンソールを使用します。
バインド ファイルとは
バインド ファイルは、BizTalk アセンブリ、アプリケーション、またはグループのスコープ内の各 BizTalk オーケストレーションのバインド情報を含む XML ファイルです。 バインド ファイルでは、次の内容が記述されています。
各オーケストレーションのバインド先のホスト
ホストの信頼レベル
各送信ポート、受信ポート、受信場所、および構成されているパーティの設定
バインド ファイルを生成し、そのファイルに含まれるバインドをアセンブリ、アプリケーション、またはグループに適用できます。 これにより、さまざまなデプロイ環境でバインドを手動で構成する必要がないようにし、アプリケーションのデプロイを高速化できます。
BizTalk アセンブリ、アプリケーション、またはグループに対してバインド ファイルが自動的に生成されるわけではありません。 ただし、バインドをエクスポートすることで、バインド ファイルを生成できます。 その後、バインド ファイルをアプリケーションまたはグループにインポートできます。
バインドとバインド ファイルの詳細については、「バインド ファイル とアプリケーションの展開」を参照してください。
前提条件
BizTalk Server Administrators または BizTalk Operators グループのメンバーであるアカウントでサインインします。 アクセス許可の詳細については、「 BizTalk アプリケーションの展開と管理に必要なアクセス許可」を参照してください。
バインドをエクスポートする
このセクションでは、BizTalk アプリケーションのバインドを XML ファイルにエクスポートする方法について説明します。 その後、XML ファイルから別の BizTalk アプリケーションにバインドをインポートできます。 バインドをインポートすると、アプリケーション内の同じ名前の既存のバインドが上書きされます。 バインドをアプリケーションに追加して、既存のバインドを上書きしないようにすることもできます。 アプリケーションをインポートしない限り、追加したバインドは有効になりません。
BizTalk Server管理コンソールを開きます。
[BizTalk グループ] を展開し、[アプリケーション] を展開します。
バインドをエクスポートするアプリケーションを右クリックし、[ エクスポート] を選択し、[ バインド] を選択します。
[ バインドのエクスポート ] ページの [ ファイルにエクスポート] で、バインドをエクスポートする XML ファイルの絶対パスを入力します。
たとえば、「
C:\Bindings\Application1Bindings.Binding1.xml
」と入力します。[現在のアプリケーションからすべてのバインドをエクスポートする] が選択されていることを確認します。
グループのすべてのパーティ情報をエクスポートするには、[グローバル パーティ情報のエクスポート] チェック ボックスを選択します。
[OK] を選択します。 バインドは、指定した場所の XML ファイルにエクスポートされます。
バインドをインポートする
BizTalk Server管理コンソールを使用してバインドをインポートします。
BizTalk Server管理コンソールを開きます。
[BizTalk グループ] を展開し、[アプリケーション] を展開します。
バインドをインポートするアプリケーションを右クリックし、[ インポート] を選択して、[ バインド] を選択します。
バインド ファイルを選択し、[ 開く] を選択します。
バインド ファイルのアイテムがアプリケーションに書き込まれます。 これらのアイテムは、アプリケーションの該当するフォルダーに表示されます。 たとえば、バインドの一部としてインポートされた送信ポートは、[ 送信ポート] フォルダーの下に表示されます。
パスワードが削除される
セキュリティ上の理由により、BizTalk Server では、バインド ファイルのエクスポート時にバインドのパスワードがファイルから削除されます。 バインドをインポートした後で、送信ポートと受信場所のパスワードを再構成する必要があります。 BizTalk Server 管理コンソールの [トランスポートのプロパティ] ダイアログ ボックスで、送信ポートと受信場所のパスワードをそれぞれ構成します。
ユーザー名とパスワードの指定については、「 SAP システムのサインイン資格情報を構成する」を参照してください。