アダプター
Microsoft BizTalk Server では、外部のシステム、アプリケーション、およびエンティティとメッセージを交換するために、アダプターの概念を使用します。 アダプターは COM または です。さまざまな通信プロトコルを使用して、ビジネス エンドポイント (ファイル システム、データベース、カスタム ビジネス アプリケーションなど) との間でメッセージを転送する NET ベースのコンポーネント。
BizTalk Server では、送受信操作において外部のエンティティとメッセージを交換するためにアダプターを使用します。
送信 (送信側) 操作とは、アダプターでサポートされているプロトコルを使用して、BizTalk Server が外部エンティティに情報を送信することをいいます。
受信 (受信側) 操作とは、アダプターが外部エンティティから情報を受信し、BizTalk Server メッセージング エンジンにその情報を渡すことをいいます。
アダプター フレームワーク
次の図は、アダプターとアダプター フレームワークがどのように連動してアプリケーションを BizTalk Server に接続するかを示しています。
データは、指定されたアドレスで特定のプロトコルのメッセージをリッスンしている受信場所を介して受信されます。 受信場所は、アダプターと受信パイプラインに関連付けられています。 あらかじめ決められたプロトコルを持つメッセージに対して特定のロジックを実行するように、アダプター コンポーネントとパイプライン コンポーネントの両方を構成することができます。
受信場所でメッセージが受信されると、メッセージがアダプターに送信され、そこで新しい BizTalk Server メッセージが作成されます。アダプターは、データ ストリームをメッセージ (通常はメッセージのボディ部内) に添付し、データの受信元エンドポイントに関するメタデータを追加して、そのメッセージをメッセージング エンジンに送信します。
メッセージング エンジンが受信パイプラインにメッセージを送信すると、そこでデータが XML に変換され、メッセージの送信者が認証されます。さらに、メッセージの解読および XML の検証が行われます。
メッセージング エンジンは、メッセージをメッセージ ボックスに公開します。 メッセージ ボックスとは、処理するメッセージが含まれている Microsoft SQL Server テーブルです。 オーケストレーションと送信ポートの両方が、メッセージ ボックスをサブスクライブできます。
メッセージング エンジンは、サブスクライバーのフィルターの仕様セットに一致するメッセージ コンテキストのプロパティに基づいて、メッセージをオーケストレーションまたは送信ポートのサブスクライバーにメッセージを送信します。
オーケストレーションがサブスクライバーの場合、処理されたメッセージは送信ポートを使用して送信されます。 送信ポートにメッセージが到達した場合、または送信ポートが唯一のサブスクライバーの場合、メッセージは回線で送信される前に送信パイプラインを通じて送信アダプターに渡されます。
アダプター フレームワーク
受信アダプター
受信アダプターは、ネットワーク/データ ソース ストリームをメッセージのボディ部に添付して新しい BizTalk Server メッセージを作成します。 また、データを受信したエンドポイントに関連するメタデータも追加し、そのメッセージをメッセージング エンジンに送信します。
アダプターは、受信エンドポイントからデータを削除したり、適切な確認メッセージをクライアントに送信して、データが BizTalk Server で受理されたことを示します。
送信アダプター
送信アダプターは、特定のトランスポート プロトコルを使用して、指定されたエンドポイントに BizTalk メッセージを送信する役割を担います。
アダプター、アダプターの構造、およびカスタム アダプターの記述の詳細については、「 カスタム アダプターの開発」を参照してください。