パイプライン デザイナーを使用したパイプラインの作成

Microsoft BizTalk Server は、主に XML ドキュメント形式を処理します。 BizTalk Server の機能を最大限に活用してメッセージを処理するには、多くの場合、ネイティブ形式から XML 表現へ変換する必要があります。 BizTalk Server パイプラインでは、受信メッセージおよび送信メッセージに対して、データの暗号化や復号化、プロパティの昇格などのデータ自身に対する操作だけでなく、ネイティブ形式から XML 表現への変換といったメッセージ変換も行います。 このセクションでは、パイプラインおよびパイプライン デザイナーに関する概要とタスク固有の情報について説明します。

パイプラインは、アダプターで受信したメッセージをサーバーで処理するための準備をしたり、サーバーで処理したメッセージを送信するための準備をする役割を担っています。

通常、パイプラインは、次の処理を行います。

  • さまざまな形式から XML 形式へのデータの正規化

  • XML 形式からさまざまな形式へのデータ変換

  • プロパティの昇格および降格

  • ドキュメントの逆アセンブリおよびアセンブリ

  • ドキュメントのデコードおよびエンコード

  • ドキュメントの復号化および暗号化

  • ドキュメントの署名およびデジタル署名の確認

    パイプラインでのメッセージ処理を含むワークフローを次に示します。

    メッセージを処理するためのワークフローの図。
    メッセージ処理ワークフロー

    図に示すように、メッセージは、アダプターから受信パイプラインに渡されます。この受信パイプラインで、メッセージが XML に変換されます。 この後、メッセージはオーケストレーションで使用可能になります。また、メッセージを送信パイプラインに渡してから、送信アダプターに渡すこともできます。

    パイプライン Designerのキーボード ショートカットの使用方法については、「パイプライン Designer キーボード ショートカット」を参照してください。

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