スケールアウトした処理ホスト
スケールアウトした処理ホストでは、オーケストレーション機能を 2 台以上のホスト コンピューターに分離することで、パフォーマンスの向上と高可用性を実現できます。 この分離により、複数のコンピューターを処理ホストに追加して冗長性を持たせることができます。 Microsoft BizTalk Server の処理ホストは、さまざまなビジネス プロセスを調整し、オーケストレーション用のプログラム オブジェクトのインスタンスを作成する 1 つ以上のホスト インスタンスを実行します。
次の図は、処理ホストのインスタンスを実行している 2 台のコンピューターを使用して、処理ホストの高可用性を提供するBizTalk Server展開を示しています。 この図に示されている受信ホストおよび送信ホストの可用性は高くないことに注意してください。
この構成では、オーケストレーションの処理作業は、処理ホストのインスタンスを持ち、互いに独立して実行される 2 つのBizTalk Server コンピューター間で負荷分散されます。 1 台のコンピューターでエラーが発生した場合、または失敗した場合、BizTalk Serverは他のコンピューター上のホスト インスタンスを自動的に使用して残りのオーケストレーションを処理します。
オーケストレーションの状態の保存
BizTalk Serverは、各BizTalk Server コンピューター上ではなく、Microsoft SQL Serverでオーケストレーションの状態を一元的に維持します。 メッセージ ボックス データベースに状態を保持することで、BizTalk Serverは、オーケストレーションを処理するために単一の処理ホスト インスタンスに依存する制限を克服し、処理ホスト インスタンスがオーケストレーションを処理できるようにします。 BizTalk Serverオーケストレーションの処理中にエラーが発生した場合は、同じ処理ホストの別のインスタンスが、最後に永続化された状態からオーケストレーションを完了できます。