送信ホストのスケールアウト

スケールアウト送信ホストは、BizTalk Serverの送信機能が高可用性であることを確認します。 メッセージを送信するためのホストにコンピューターを追加し、複数の送信ホスト インスタンスを実行することによって冗長性と可用性を高めることができます。

次の図は、送信ホストのインスタンスを実行している 2 台のコンピューターを使用して、送信ホストの高可用性を提供するBizTalk Server展開を示しています。 この図に示されている受信ホストおよび処理ホストの可用性は高くないことに注意してください。

スケールアウト送信ホスト

送信ホストの高可用性

BizTalk Serverの送信機能は、これらのアクティビティのどちらもホストとデータの間の関連付けを必要としないという意味での処理機能に似ています。 処理の対象となるメッセージをメッセージ ボックス データベースから取得する処理ホスト インスタンスと同様に、送信ホスト インスタンスも、送信するメッセージをメッセージ ボックス データベースから取得します。 したがって、送信ホストの高可用性を実現する際は、処理ホストの高可用性を実現するときと同じ手法を使用できることになります。

BizTalk Server 送信アダプターの拡張

MSMQ 送信アダプターの高可用性

MSMQ 送信アダプターの高可用性を確保するためには、MSMQ サービスをクラスター化し、このクラスター化した MSMQ サービスと同じグループとなるように BizTalk ホストをクラスター化して構成します。さらに、MSMQ 送信ハンドラーが、このクラスター化された BizTalk ホストで実行されるように構成する必要があります。 これは、MSMQ アダプターによって開始されるトランザクション送信の一貫性を確保するために行う必要があります。 詳細については、「 クラスター化ホスト内でのアダプター ハンドラーの実行に関する考慮事項」を参照してください。

Windows SharePoint Services 送信アダプターの高可用性

Windows SharePoint Services 送信アダプターに高可用性を確保するには、送信ホストに複数のコンピューターを追加し、各ホスト コンピューターの送信ポートで、同じドキュメント ライブラリが参照されるように構成します。 Windows SharePoint Services アダプターは、SharePoint コンピューター上の BizTalk によってインストールされたWindows SharePoint Services Web サービスを呼び出して、SharePoint にメッセージを送信します。 BizTalk Serverは、SharePoint NLB インストールを指す同じ HTTP URL にメッセージをプッシュする複数のホスト インスタンスで同じ送信ポートを実行できるようにすることで、SharePoint 送信アダプターの高可用性を実現します。

参照

BizTalk ホストの高可用性
クラスター化されたホストでのアダプター ハンドラーの実行に関する注意点