チュートリアル 5: BizTalk Serverを使用した REST インターフェイスの呼び出し

このセクションでは、BizTalk Serverを使用して REST エンドポイントを呼び出す方法について詳しく説明します。 このチュートリアルでは、米国の航空運送業者のフライトの遅延を返す Microsoft Azure Marketplaceから利用できる REST エンドポイントを呼び出します。 このチュートリアルでは、BizTalk Serverで導入された新しい WCF-WebHttp アダプターを使用して、REST エンドポイントを呼び出します。

このチュートリアルで使用されるシナリオ

Microsoft Azure Marketplaceでは、米国の航空会社のフライト遅延を取得するための REST リソース URL を次に示します。

https://api.datamarket.azure.com/oakleaf/US_Air_Carrier_Flight_Delays_Incr/On_Time_Performance

Web ブラウザーでこの URL を入力すると、リソースにアクセスするための資格情報の入力を求められます。 Microsoft Azure Marketplaceにサインインすると、Web ページの [マイ アカウント] タブから資格情報を取得できます。 資格情報は、 顧客 ID (ユーザー名) ラベルと プライマリ アカウント キー (パスワード) ラベルに対して一覧表示されます。

このチュートリアルでは、リソース URL と資格情報を使用して、双方向 WCF-WebHttp 送信ポートを構成します。 双方向送信ポートの受信パイプラインは、フライトの詳細を含む応答メッセージを受信し、メッセージを BizTalk Server メッセージ ボックス データベースに発行します。 ユーザーは WCF-WebHttp 送信ポートによって公開されたすべてのメッセージをサブスクライブする FILE 送信ポートを構成します。 FILE 送信ポートは、BizTalk Serverからのメッセージを使用し、ファイルの場所にコピーします。

現実のビジネス シナリオでは、ビジネス アプリケーションからのメッセージを取得する受信場所のようなさらに大きいビジネス プロセスと関連付けることによって、WCF-WebHttp 送信ポートをトリガーできます。 ただし、このチュートリアルの目的は REST インターフェイスを呼び出す方法を示すことなので、ダミー メッセージを受信する簡単な FILE の場所を使用して、送信ポートをトリガーします。

要約すると、このソリューションを構成するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. ダミーの要求メッセージを選択するように FILE 受信場所を構成します。

  2. REST リソース URL を呼び出して応答を受信するための、双方向 WCF-WebHttp 送信ポートを構成する

  3. フライトの詳細を含む応答メッセージを取得してファイルの場所にコピーするための、一方向の FILE 送信ポートを構成する

Microsoft Azure Marketplace アカウントを設定する

REST エンドポイントを介して公開されているフライト遅延データにアクセスするには、US Air Carrier Flight Delays サンプル データ フィードをサブスクライブする必要があります。 そのために、次の手順を実行してください。

データ フィードをサブスクライブするには

  1. Microsoft アカウントを使用して Microsoft Azure Marketplaceにログインします。

  2. [ データ ] タブで、 米国航空のフライト遅延サービスを 見つけてクリックします。

  3. データ サービス ページで、[ サインアップ] をクリックします。 [サインアップ] ページで、契約条項に同意し、もう一度 [サインアップ ] をクリックします。

  4. [ マイ アカウント ] タブで、データ サービスにアクセスするための資格情報を取得します。 資格情報は、 顧客 ID (ユーザー名) ラベルと プライマリ アカウント キー (パスワード) ラベルに対して一覧表示されます。 WCF-WebHttp 送信ポートの構成中に、これらの資格情報が必要になります。

コンピューターをセットアップする

このチュートリアルで使用するシナリオを構成するには、コンピューターにBizTalk Serverをインストールして構成する必要があります。 Windows Azure VM にBizTalk Server コンピューターをプロビジョニングする場合は、「Azure VM でのBizTalk Serverの構成」の手順に従います。

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