IPropertyPageImpl クラス
このクラスでは IUnknown
が実装され、IPropertyPage インターフェイスの既定の実装が提供されます。
重要
このクラスとそのメンバーは、Windows ランタイムで実行するアプリケーションで使用することはできません。
構文
template<class T>
class IPropertyPageImpl
パラメーター
T
IPropertyPageImpl
から派生したクラス。
メンバー
パブリック コンストラクター
名前 | 説明 |
---|---|
IPropertyPageImpl::IPropertyPageImpl | コンストラクターです。 |
パブリック メソッド
名前 | 説明 |
---|---|
IPropertyPageImpl::Activate | プロパティ ページのダイアログ ボックス ウィンドウを作成します。 |
IPropertyPageImpl::Apply | 現在のプロパティ ページの値を SetObjects で指定された基となるオブジェクトに適用します。 ATL 実装では S_OK が返されます。 |
IPropertyPageImpl::Deactivate | Activate で作成されたウィンドウを破棄します。 |
IPropertyPageImpl::GetPageInfo | プロパティ ページの情報を取得します。 |
IPropertyPageImpl::Help | プロパティ ページの Windows ヘルプを呼び出します。 |
IPropertyPageImpl::IsPageDirty | プロパティ ページがアクティブになってから変更されたかどうかを示します。 |
IPropertyPageImpl::Move | プロパティ ページ ダイアログ ボックスの位置とサイズを変更します。 |
IPropertyPageImpl::SetDirty | プロパティ ページの状態に変更ありまたは変更なしのフラグを設定します。 |
IPropertyPageImpl::SetObjects | プロパティ ページに関連付けられたオブジェクトの IUnknown ポインターの配列を指定します。 これらのオブジェクトで現在のプロパティ ページの値を取得するには、Apply を呼び出します。 |
IPropertyPageImpl::SetPageSite | プロパティ ページに IPropertyPageSite ポインターを指定し、プロパティ ページとプロパティ フレームの通信にそれを使います。 |
IPropertyPageImpl::Show | プロパティ ページ ダイアログ ボックスを表示または非表示にします。 |
IPropertyPageImpl::TranslateAccelerator | 指定したキーストロークを処理します。 |
パブリック データ メンバー
名前 | 説明 |
---|---|
IPropertyPageImpl::m_bDirty | プロパティ ページの状態が変更されたかどうかを指定します。 |
IPropertyPageImpl::m_dwDocString | プロパティ ページを説明するテキスト文字列に関連付けられたリソース識別子を格納します。 |
IPropertyPageImpl::m_dwHelpContext | プロパティ ページに関連付けられたヘルプ トピックのコンテキスト識別子を格納します。 |
IPropertyPageImpl::m_dwHelpFile | プロパティ ページを説明するヘルプ ファイルの名前に関連付けられたリソース識別子を格納します。 |
IPropertyPageImpl::m_dwTitle | プロパティ ページのタブに表示されるテキスト文字列に関連付けられたリソース識別子を格納します。 |
IPropertyPageImpl::m_nObjects | プロパティ ページに関連付けられたオブジェクトの数を格納します。 |
IPropertyPageImpl::m_pPageSite | プロパティ ページがプロパティ フレームと通信する IPropertyPageSite インターフェイスを指します。 |
IPropertyPageImpl::m_ppUnk | プロパティ ページに関連付けられたオブジェクトの IUnknown ポインターの配列を指します。 |
IPropertyPageImpl::m_size | プロパティ ページのダイアログ ボックスの高さと幅をピクセル単位で格納します。 |
解説
IPropertyPage インターフェイスを使うと、オブジェクトでプロパティ シート内の特定のプロパティ ページを管理できるようになります。 クラス IPropertyPageImpl
では、このインターフェイスの既定の実装が提供され、デバッグ ビルドでダンプ デバイスに情報を送信することによって IUnknown
が実装されます。
関連記事 ATL チュートリアル、 ATL プロジェクトの作成
継承階層
IPropertyPage
IPropertyPageImpl
要件
ヘッダー: atlctl.h
IPropertyPageImpl::Activate
プロパティ ページのダイアログ ボックス ウィンドウを作成します。
HRESULT Activate(
HWND hWndParent,
LPCRECT pRect,
BOOL bModal);
解説
既定では、bModal パラメーターの値に関係なく、ダイアログ ボックスは常にモードレスです。
Windows SDK の「IPropertyPage::Activate」を参照してください。
IPropertyPageImpl::Apply
現在のプロパティ ページの値を SetObjects
で指定された基となるオブジェクトに適用します。
HRESULT Apply();
戻り値
S_OK を返します。
解説
Windows SDK の「IPropertyPage::Apply」を参照してください。
IPropertyPageImpl::Deactivate
Activate を使って作成したダイアログ ボックス ウィンドウを破棄します。
HRESULT Deactivate();
解説
Windows SDK の「IPropertyPage::Deactivate」を参照してください。
IPropertyPageImpl::GetPageInfo
pPageInfo 構造体に、データ メンバーに含まれる情報を入力します。
HRESULT GetPageInfo(PROPPAGEINFO* pPageInfo);
解説
GetPageInfo
を使って、m_dwDocString、m_dwHelpFile、m_dwTitle に関連付けられた文字列リソースを読み込みます。
Windows SDK の「IPropertyPage::GetPageInfo」を参照してください。
IPropertyPageImpl::Help
プロパティ ページの Windows ヘルプを呼び出します。
HRESULT Help(PROPPAGEINFO* pPageInfo);
解説
Windows SDK の「IPropertyPage::Help」を参照してください。
IPropertyPageImpl::IPropertyPageImpl
コンストラクター。
IPropertyPageImpl();
解説
すべてのデータ メンバーを初期化します。
IPropertyPageImpl::IsPageDirty
プロパティ ページがアクティブになってから変更されたかどうかを示します。
HRESULT IsPageDirty(void);
解説
IsPageDirty
ページがアクティブになってから変更された場合は、S_OK を返します。
IPropertyPageImpl::m_bDirty
プロパティ ページの状態が変更されたかどうかを指定します。
BOOL m_bDirty;
IPropertyPageImpl::m_nObjects
プロパティ ページに関連付けられたオブジェクトの数を格納します。
ULONG m_nObjects;
IPropertyPageImpl::m_dwHelpContext
プロパティ ページに関連付けられたヘルプ トピックのコンテキスト識別子を格納します。
DWORD m_dwHelpContext;
IPropertyPageImpl::m_dwDocString
プロパティ ページを説明するテキスト文字列に関連付けられたリソース識別子を格納します。
UINT m_dwDocString;
IPropertyPageImpl::m_dwHelpFile
プロパティ ページを説明するヘルプ ファイルの名前に関連付けられたリソース識別子を格納します。
UINT m_dwHelpFile;
IPropertyPageImpl::m_dwTitle
プロパティ ページのタブに表示されるテキスト文字列に関連付けられたリソース識別子を格納します。
UINT m_dwTitle;
IPropertyPageImpl::m_pPageSite
プロパティ ページがプロパティ フレームと通信する IPropertyPageSite インターフェイスを指します。
IPropertyPageSite* m_pPageSite;
IPropertyPageImpl::m_ppUnk
プロパティ ページに関連付けられたオブジェクトの IUnknown
ポインターの配列を指します。
IUnknown** m_ppUnk;
IPropertyPageImpl::m_size
プロパティ ページのダイアログ ボックスの高さと幅をピクセル単位で格納します。
SIZE m_size;
IPropertyPageImpl::Move
プロパティ ページ ダイアログ ボックスの位置とサイズを変更します。
HRESULT Move(LPCRECT pRect);
解説
Windows SDK の「IPropertyPage::Move」を参照してください。
IPropertyPageImpl::SetDirty
bDirty の値に応じて、プロパティ ページの状態に変更ありまたは変更なしのフラグを設定します。
void SetDirty(BOOL bDirty);
パラメーター
bDirty
[in] TRUE の場合、プロパティ ページの状態は変更ありとマークされます。 それ以外の場合は、変更なしとマークされます。
解説
必要に応じて、プロパティ ページが変更されたことが SetDirty
からフレームに通知されます。
IPropertyPageImpl::SetObjects
プロパティ ページに関連付けられたオブジェクトの IUnknown
ポインターの配列を指定します。
HRESULT SetObjects(ULONG nObjects, IUnknown** ppUnk);
解説
Windows SDK の「IPropertyPage::SetObjects」を参照してください。
IPropertyPageImpl::SetPageSite
プロパティ ページに IPropertyPageSite ポインターを指定し、プロパティ ページとプロパティ フレームの通信にそれを使います。
HRESULT SetPageSite(IPropertyPageSite* pPageSite);
解説
Windows SDK の「IPropertyPage::SetPageSite」を参照してください。
IPropertyPageImpl::Show
プロパティ ページ ダイアログ ボックスを表示または非表示にします。
HRESULT Show(UINT nCmdShow);
解説
Windows SDK の「IPropertyPage::Show」を参照してください。
IPropertyPageImpl::TranslateAccelerator
pMsg
で指定したキーストロークを処理します。
HRESULT TranslateAccelerator(MSG* pMsg);
解説
Windows SDK の「IPropertyPage::TranslateAccelerator」を参照してください。
関連項目
IPropertyPage2Impl クラス
IPerPropertyBrowsingImpl クラス
ISpecifyPropertyPagesImpl クラス
クラスの概要