/bigobj (.obj ファイル内のセクションの数を増やす)
/bigobj は、オブジェクト ファイルに格納できるセクションの数を増やします。
構文
/bigobj
解説
既定では、オブジェクト ファイルはアドレス指定可能なセクションを最大 65,279 (ほぼ 2^16) 個保持できます。 この制限は、指定するターゲット プラットフォームにかかわらず適用されます。 /bigobj は、このアドレスの量を 4,294,967,296 (2^32) に増やします。
ほとんどのモジュールでは、65,279 個を超えるセクションを格納する .obj ファイルを生成することはありません。 しかし、マシンによって生成されるコード、またはテンプレート ライブラリを多用するコードでは、より多くのセクションを保持できる .obj ファイルが必要になる可能性があります。 /bigobj は、ユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) プロジェクトで既定で有効になっています。コンピューターが生成した XAML コードに多数のヘッダーが含まれているためです。 UWP アプリ プロジェクトでこのオプションを無効にすると、コードでコンパイラ エラー C1128 が生成される可能性があります。
PE-COFF オブジェクト ファイル形式の詳細については、Windows ドキュメントの「PE 形式」を参照してください。
Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。
[構成プロパティ]>[C/C++]>[コマンド ライン] プロパティ ページを選択します。
[追加のオプション] ボックスに /bigobj コンパイラ オプションを入力します。
このコンパイラ オプションをコードから設定するには
- 以下を参照してください。AdditionalOptions