/CGTHREADS (コンパイラ スレッド)

リンク時のコード生成を指定した場合に最適化とコード生成に使う cl.exe スレッドの数を設定します。

構文

/CGTHREADS:[1-8]

引数

number
cl.exe が使用できるスレッドの最大数で、1 から 8 の範囲。

解説

/CGTHREADS オプションを使うと、リンク時のコード生成 (/LTCG) が指定された場合に、コンパイルの最適化およびコード生成のフェーズで cl.exe が並列で使用するスレッドの最大数を指定できます。 既定では、cl.exe は /CGTHREADS:4 が指定されているかのように 4 つのスレッドを使用します。 より多くのプロセッサ コアが使用できる場合、より大きい number 値はビルド時間を改善できます。

ビルドでは複数のレベルの並列化を指定できます。 msbuild.exe スイッチ /maxcpucount を使うと、並列で実行できる MSBuild プロセスの数を指定できます。 /MP (複数のプロセスを使用したビルド) コンパイラ フラグを使うと、ソース ファイルを同時にコンパイルする cl.exe プロセスの数を指定できます。 /cgthreads コンパイラ オプションでは、それぞれの cl.exe プロセスが使用するスレッドの数を指定します。 プロセッサは、プロセッサ コアの数しかスレッドを同時に実行できないため、これらすべてのオプションに、より大きな値を同時に設定するのは効果的ではなく、逆効果になる場合もあります。 プロジェクトを並行してビルドする方法の詳細については、複数のプロジェクトを並行でビルドする方法に関する記事を参照してください。

Visual Studio 開発環境でこのリンカー オプションを設定するには

  1. プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。

  2. [構成プロパティ]>[リンカー]>[コマンド ライン] プロパティ ページを選択します。

  3. [追加のオプション] プロパティを変更して /CGTHREADS:number (number は 1 から 8 までの値) を含めた後、[OK] を選択します。

このリンカーをコードから設定するには

関連項目

MSVC リンカー オプション
MSVC リンカーのリファレンス