EDITBIN オプション
EDITBIN を使用して、オブジェクト ファイル、実行可能ファイル、ダイナミックリンク ライブラリ (DLL) を変更できます。 オプションを使用して、EDITBIN で行う変更を指定します。
オプションは、オプション指定子のダッシュ (-
) またはスラッシュ (/
) と、それに続くオプション名で構成されます。 オプション名の省略形は使用できません。 一部のオプションには引数があり、コロン (:
) の後で指定します。 1 つのオプションの指定には、スペースやタブは挿入できません。 複数のオプションを指定する場合は、各オプションを 1 つ以上のスペースまたはタブで区切ります。 オプション名およびそのキーワード引数やファイル名引数では、大文字と小文字は区別されません。 たとえば、-bind
と /BIND
は同じことを意味します。
EDITBIN には、次のオプションがあります。
オプション | 目的 |
---|---|
/ALLOWBIND | DLL をバインドできるかどうかを指定します。 |
/ALLOWISOLATION | DLL または実行可能ファイルのマニフェストの参照動作を指定します。 |
/APPCONTAINER | アプリケーションが AppContainer 内で実行する必要があるかどうかを指定します (UWP アプリなど)。 |
/BIND | 読み込み時間を短縮するため、指定したオブジェクトのエントリ ポイントのアドレスを設定します。 |
/DYNAMICBASE | Address Space Layout Randomization (ASLR) を使用して、読み込み時に DLL または実行可能イメージをランダムにリベースできるかどうかを指定します。 |
/ERRORREPORT | 削除されました。 エラー報告は Windows エラー報告 (WER) の設定によって制御されます。 |
/HEAP | 実行可能イメージのヒープのサイズをバイト単位で設定します。 |
/HIGHENTROPYVA | DLL または実行可能イメージが高いエントロピ (64 ビット) の Address Space Layout Randomization (ASLR) をサポートするかどうかを指定します。 |
/INTEGRITYCHECK | 読み込み時にデジタル署名をチェックするかどうかを指定します。 |
/LARGEADDRESSAWARE | オブジェクトが 2 ギガバイトを超えるアドレスをサポートするかどうかを指定します。 |
/NOLOGO | EDITBIN のスタートアップ バナーを非表示にします。 |
/NXCOMPAT | 実行可能イメージに Windows データ実行防止機能との互換性があるかどうかを指定します。 |
/REBASE | 指定したオブジェクトのベース アドレスを設定します。 |
/RELEASE | ヘッダーにチェックサムを設定します。 |
/SECTION | セクションの属性をオーバーライドします。 |
/STACK | 実行可能イメージのスタックのサイズをバイト単位で設定します。 |
/SUBSYSTEM | 実行環境を指定します。 |
/SWAPRUN | 実行可能イメージをスワップ ファイルにコピーし、そこから実行することを指定します。 |
/TSAWARE | アプリがマルチユーザー環境で実行するように設計されていることを指定します。 |
/VERSION | ヘッダーにバージョン番号を設定します。 |