/experimental:module (モジュール サポートの有効化)

C++ 標準モジュールの試験的なコンパイラ サポートを有効にします。 このオプションは、Visual Studio バージョン 16.11 以降の C++20 標準モジュールでは使用されていません。 試験的な Standard ライブラリ モジュールには、(/std:c++latest と共に) まだ必要です。

構文

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解説

Visual Studio 2019 バージョン 16.11 より前のバージョンの Visual Studio では、/std:c++latest オプションと共に /experimental:module コンパイラ オプションを使用して、試験的なモジュールのサポートを有効にできます。 Visual Studio 2019 バージョン 16.11 では、/std:c++20 または /std:c++latest によってモジュールのサポートが自動的に有効になります。 モジュールのサポートを明示的に無効にするには /experimental:module- を使用します。

このオプションは、Visual Studio 2015 Update 1 以降で使用できます。 Visual Studio 2019 バージョン 16.2 の時点では、C++20 標準モジュールは Microsoft C++ コンパイラに完全には実装されていません。 モジュールのサポートは、Visual Studio 2019 バージョン 16.10 では完全に機能します。 モジュール機能を使用して、Microsoft が提供する標準ライブラリ モジュールをインポートできます。 モジュールとそれを使用するコードは、同じコンパイラ オプションを使用してコンパイルする必要があります。

モジュールの詳細と、それらを使用および作成する方法については、「C++ のモジュールの概要」をご覧ください。

Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには

  1. プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。

  2. [構成] ドロップダウンを [すべての構成] に設定します。

  3. [構成プロパティ]>[C/C++]>[言語] プロパティ ページを選択します。

  4. [Enable C++ Modules (experimental)]\(C++ モジュールの有効化 (試験的)\) プロパティを変更し、[OK] を選択します。

関連項目

/headerUnit (ヘッダー ユニット IFC の使用)
/exportHeader (ヘッダー ユニットの作成)
/reference (名前付きモジュール IFC の使用)
/translateInclude (インクルード ディレクティブをインポート ディレクティブに変換する)
/Zc (準拠)