/Fi
(出力ファイル名のプリプロセス)
/P
(ファイルの前処理) コンパイラ オプションで前処理済みの出力を書き込む出力ファイルの名前を指定します。
構文
/Fi
pathname
パラメーター
pathname
/P
コンパイラ オプションによって生成される出力ファイルの相対パスまたは絶対パスとファイル名。 または、複数の入力ファイルを指定する場合は、.i
出力ファイルのディレクトリ パス。 /Fi
オプションと pathname
の間にスペースを入れないでください。
解説
/Fi
コンパイラ オプションと /P
コンパイラ オプションを組み合わせて使用します。 /P
を指定しないと、/Fi
ではコマンド ライン警告 D9007 が発生します。
pathname
パラメーターにディレクトリ パス (円記号 \
で終わるパス) のみを指定した場合は、ソース ファイルのベース名が前処理済み出力ファイルのベース名として使用されます。 pathname
パラメーターでは、特定のファイル名拡張子は要求されません。 ただし、ファイル名拡張子を指定しない場合は、".i" という拡張子が使用されます。
例
次のコマンド ラインでは、PROGRAM.cpp
の前処理、コメントの保持、#line
ディレクティブの追加を行い、その結果を MYPROCESS.i
ファイルに書き込みます。
CL /P /FiMYPROCESS.I PROGRAM.CPP
次のコマンド ラインを実行すると、main.cpp
と helper.cpp
が前処理されて、preprocessed
という名前のサブディレクトリに main.i
と helper.i
が作成されます。
CL /P /Fi".\\preprocessed\\" main.cpp helper.cpp
Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには
ソース ファイルまたはプロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。
[構成プロパティ]>[C/C++]>[プリプロセッサ] プロパティ ページを選択します。
[ファイルの前処理] プロパティを [はい] に設定します。
[構成プロパティ]>[C/C++]>[コマンド ライン] プロパティ ページを選択します。
[追加のオプション] ボックスに
/Fi
コンパイラ オプションとpathname
を入力します。 プロジェクトに対してこのプロパティを設定する場合は、ファイル名ではなく、ディレクトリ パスのみを指定してください。
このコンパイラ オプションをコードから設定するには
- 以下を参照してください。AdditionalOptions