/Zf (PDB 生成の高速化)
mspdbsrv.exe への RPC 呼び出しを最小限に抑えることにより、並列ビルドで PDB の生成を高速化します。
構文
/Zf
解説
/Zf オプションを使用すると、/MP (複数のプロセスを使用したビルド) オプションを使用する場合、またはビルド システム (MSBuild または CMake など) で複数の cl.exe コンパイラ プロセスを同時に実行する場合に、PDB ファイルの生成をコンパイラでサポートできます。 このオプションを使用すると、コンパイラ フロントエンドでは、コンパイルの最後まで PDB ファイル内の各型レコードの型インデックスの生成が遅延され、各レコードに対して RPC 要求が行われる代わりに、mspdbsrv.exe への単一の RPC 呼び出しでそれらがすべて要求されます。 これにより、複数の cl.exe コンパイラ プロセスが同時に実行される環境で、mspdbsrv.exe プロセスに対する RPC 負荷を減らすことで、スループットを大幅に向上させることができます。
/Zf オプションは PDB 生成にのみ適用されるため、これには /Zi または /ZI オプションが必要です。
/Zf オプションは、Visual Studio 2017 バージョン 15.1 以降で使用でき、既定ではオフになっています。 Visual Studio 2017 バージョン 15.7 以降では、/Zi または /ZI オプションが有効になっている場合、このオプションは規定でオンです。
Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。
[構成プロパティ]>[C/C++]>[コマンド ライン] プロパティ ページを選択します。
[追加オプション] プロパティを変更して /Zf を組み込んでから、[OK] をクリックします。