実軸に沿って区間 [-1, +1] の外側で分岐線法を使用して、複素数のアークサインを取得します。

構文

_Dcomplex casin(
   _Dcomplex z
);
_Fcomplex casin(
   _Fcomplex z
);  // C++ only
_Lcomplex casin(
   _Lcomplex z
);  // C++ only
_Fcomplex casinf(
   _Fcomplex z
);
_Lcomplex casinl(
   _Lcomplex z
);

パラメーター

z
角度をラジアンで表す複素数。

戻り値

ラジアンで表した、z のアークサイン。 結果は、虚軸方向には無制限で、実軸方向には [-π/2, +π/2] の区間内になります。

解説

C++ ではオーバーロードが可能であるため、 casin および _Fcomplex の値を受け取って返す _Lcomplex のオーバーロードを呼び出すことができます。 C プログラムでは、 casin は常に _Dcomplex 値を受け取って返します。

要件

ルーチンによって返される値 C ヘッダー C++ ヘッダー
<complex.h> <ccomplex>

互換性の詳細については、「 Compatibility」を参照してください。

関連項目

関数リファレンス (アルファベット順)