実軸に沿って区間 [-1; +1] の外側で分岐線法を使用して、複素数の逆双曲線正接を取得します。

構文

_Dcomplex catanh(
   _Dcomplex z
);
_Fcomplex catanh(
   _Fcomplex z
);  // C++ only
_Lcomplex catanh(
   _Lcomplex z
);  //  C++ only
_Fcomplex catanhf(
   _Fcomplex z
);
_Lcomplex catanhl(
   _Lcomplex z
);

パラメーター

z
角度をラジアンで表す複素数。

戻り値

z の逆双曲線タンジェントをラジアンで返します。 結果は、実軸方向には無制限で、虚軸方向には [-iπ/2; +iπ/2] の区間内になります。 z が区間 [-1, +1] の外側にある場合は、ドメイン エラーが発生します。 z が -1 または +1 の場合は、極エラーが発生します。

解説

C++ ではオーバーロードが可能であるため、 catanh および _Fcomplex の値を受け取って返す _Lcomplex のオーバーロードを呼び出すことができます。 C プログラムでは、 catanh は常に _Dcomplex 値を受け取って返します。

要件

ルーチンによって返される値 C ヘッダー C++ ヘッダー
<complex.h> <ccomplex>

互換性の詳細については、「 Compatibility」を参照してください。

関連項目

関数リファレンス (アルファベット順)