conjconjfconjl

複素数の複素共役を取得します。

構文

_Dcomplex conj(
   _Dcomplex z
);
_Fcomplex conj(
   _Fcomplex z
);  // C++ only
_Lcomplex conj(
   _Lcomplex z
);  // C++ only
_Fcomplex conjf(
   _Fcomplex z
);
_Lcomplex conjl(
   _Lcomplex z
);
#define conj(X) // Requires C11 or higher

パラメーター

z
複素数。

戻り値

z の複素共役。 結果の実数部と虚数部は z と同じですが、符号は逆です。

解説

C++ ではオーバーロードが可能であるため、 conj および _Fcomplex の値を受け取って返す _Lcomplex のオーバーロードを呼び出すことができます。 C プログラムでは、 <tgmath.h> マクロを使用してこの関数を呼び出さない限り、 conj は常に _Dcomplex 値を受け取って返します。

<tgmath.h>conj() マクロを使用する場合は、引数の型によって、この関数のどのバージョンが選択されるかが決定されます。 詳細については、「ジェネリック型数値演算」を参照してください。

要件

ルーチンによって返される値 C ヘッダー C++ ヘッダー
conjconjfconjl <complex.h> <ccomplex>
conj マクロ <tgmath.h>

互換性の詳細については、「 Compatibility」を参照してください。

関連項目

関数リファレンス (アルファベット順)
normnormfnorml
crealcrealfcreall
cprojcprojfcprojl
cimagcimagfcimagl
cargcargfcargl
cabscabsfcabsl