floor
、 floorf
、 floorl
値の切り下げを計算します。
構文
double floor(
double x
);
float floor(
float x
); // C++ only
long double floor(
long double x
); // C++ only
float floorf(
float x
);
long double floorl(
long double x
);
#define floor(X) // Requires C11 or higher
パラメーター
x
浮動小数点値。
戻り値
floor
関数は x
以下の最も大きい整数を表す浮動小数点値を返します。 エラーの戻り値はありません。
入力 | SEH 例外 | _matherr 例外 |
---|---|---|
± QNaN、IND | なし | _DOMAIN |
floor
には、ストリーミング SIMD 拡張機能 (SSE2) を使用して実装されています。 SSE2 実装の使い方の詳細および制約については、「_set_SSE2_enable
」を参照してください。
解説
C++ ではオーバーロードが可能であるため、floor
および float
の値を受け取って返す long double
のオーバーロードを呼び出すことができます。 C プログラムでは、<tgmath.h> マクロを使用してこの関数を呼び出す場合を除き、floor
では常に double
を受け取って返します。
<tgmath.h>floor()
マクロを使用する場合は、引数の型によって、この関数のどのバージョンが選択されるかが決定されます。 詳細については、「ジェネリック型数値演算」を参照してください。
既定では、この関数のグローバル状態の適用対象は、アプリケーションになります。 この動作を変更するには、「CRT でのグローバル状態」を参照してください。
要件
機能 | 必須ヘッダー |
---|---|
floor 、 floorf 、 floorl |
<math.h> |
floor マクロ |
<tgmath.h> |
互換性の詳細については、「 Compatibility」を参照してください。
例
// crt_floor.c
// This example displays the largest integers
// less than or equal to the floating-point values 2.8
// and -2.8. It then shows the smallest integers greater
// than or equal to 2.8 and -2.8.
#include <math.h>
#include <stdio.h>
int main( void )
{
double y;
y = floor( 2.8 );
printf( "The floor of 2.8 is %f\n", y );
y = floor( -2.8 );
printf( "The floor of -2.8 is %f\n", y );
y = ceil( 2.8 );
printf( "The ceil of 2.8 is %f\n", y );
y = ceil( -2.8 );
printf( "The ceil of -2.8 is %f\n", y );
}
The floor of 2.8 is 2.000000
The floor of -2.8 is -3.000000
The ceil of 2.8 is 3.000000
The ceil of -2.8 is -2.000000
関連項目
数値演算と浮動小数点のサポート
ceil
、 ceilf
、 ceill
round
、 roundf
、 roundl
fmod
, fmodf