InitInstance メンバー関数

Windows オペレーティング システムを使用すると、同じアプリケーションの複数のコピー ("インスタンス") を実行できます。 アプリケーションの新しいインスタンスが開始するたびに、WinMainInitInstance を呼び出します。

MFC アプリケーション ウィザードで作成された標準的な InitInstance 実装では、以下のタスクが実行されます。

  • 中心的なアクションとして、ドキュメント、ビュー、フレーム ウィンドウを作成するドキュメント テンプレートを作成します。 このプロセスの説明については、「ドキュメント テンプレートの作成」を参照してください。

  • .ini ファイルまたは Windows レジストリから、最近使用したファイルの名前など、標準的なファイル オプションを読み込みます。

  • 1 つ以上のドキュメント テンプレートを登録します。

  • MDI アプリケーションの場合、メイン フレーム ウィンドウを作成します。

  • コマンド ラインを処理して、コマンド ライン上で指定されたドキュメントを開くか、新しい空のドキュメントを開きます。

独自の初期化コードを追加したり、ウィザードによって書かれたコードを変更したりできます。

Note

MFC アプリケーションは、シングルスレッド アパートメント (STA) として初期化する必要があります。 ご自身の InitInstance オーバーライド内で CoInitializeEx を呼び出す場合は、(COINIT_MULTITHREADED ではなく) COINIT_APARTMENTTHREADED を指定してください。

関連項目

CWinApp: アプリケーション クラス