リッチ エディット コントロールからの通知メッセージ

通知メッセージは、リッチ エディット コントロール (CRichEditCtrl) に関係するイベントをレポートします。 その処理は、親ウィンドウで行えるほか、メッセージ リフレクション、つまりリッチ エディット コントロール自体で行うことができます。 リッチ エディット コントロールは、編集コントロールで使用されるすべての通知メッセージに加え、別途いくつかの通知メッセージをサポートします。 リッチ エディット コントロールからその親ウィンドウに送信される通知メッセージは、その "イベント マスク" を設定することで指定できます。

リッチ エディット コントロールのイベント マスクを設定するには、SetEventMask メンバー関数を使用します。 リッチ エディット コントロールの現在のイベント マスクは、GetEventMask メンバー関数を使用して取得できます。

以下の各段落では、いくつかの具体的な通知とその用途を示しています。

  • EN_MSGFILTER。リッチ エディット コントロールまたはその親ウィンドウのどちらかのクラスで EN_MSGFILTER 通知を処理することにより、コントロールに対するすべてのキーボード入力とマウス入力をフィルター処理できます。 ハンドラーで特定の MSGFILTER 構造体に変更を加えることで、キーボードまたはマウス メッセージが処理されないようにしたり、メッセージを変更したりできます。

  • EN_PROTECTED。保護されているテキストがユーザーによって変更されようとしていることを検出するには、EN_PROTECTED 通知メッセージを処理します。 特定の範囲のテキストを保護済みとしてマークするために、保護された文字の効果を設定できます。 詳細については、「リッチ エディット コントロールでの文字書式の設定」を参照してください。

  • EN_DROPFILES。リッチ エディット コントロールにユーザーがファイルをドロップできるようにするには、EN_DROPFILES 通知メッセージを処理します。 ドロップ中のファイルに関する情報は、指定した ENDROPFILES 構造体に格納されます。

  • EN_SELCHANGE。現在の選択範囲が変更されたことは、EN_SELCHANGE 通知メッセージを処理することで検出できます。 新しい選択範囲についての情報を格納する SELCHANGE 構造体が通知メッセージによって明示されます。

関連項目

CRichEditCtrl の使い方
コントロール