標準コマンド

フレームワークでは、多くの標準コマンドメッセージが定義されています。 これらのコマンドの ID は通常、ID_<Source>_<Item> の形式になります。ここで、<Source> はメニュー名で、<Item> はメニュー項目です。 たとえば、[ファイル] メニューの [新規作成] コマンドのコマンド ID は ID_FILE_NEW です。 標準コマンド ID は、ドキュメントで太字で示されています。 プログラマが定義した ID は、周囲のテキストとは異なるフォントで表示されます。

次の一覧は、サポートされている最も重要なコマンドを示しています。

  • [ファイル] メニューのコマンド: [新規作成]、[開く]、[閉じる]、[保存]、[名前を付けて保存]、[ページ設定]、[印刷設定]、[印刷]、[印刷プレビュー]、[終了]、[最近使用したファイル]。

  • [編集] メニューのコマンド: [クリア]、[すべてクリア]、[コピー]、[切り取り]、[検索]、[貼り付け]、[繰り返し]、[置換]、[すべて選択]、[元に戻す]、[やり直し]。

  • [表示] メニューのコマンド: ツールバーとステータス バー。

  • [ウィンドウ] メニューのコマンド: [新規]、[整列]、[重ねて表示]、[上下に並べて表示]、[左右に並べて表示]、[分割]。

  • [ヘルプ] メニューのコマンド: [インデックス]、[ヘルプの使用]、[バージョン情報]。

  • OLE コマンド ([編集] メニュー): [新しいオブジェクトの挿入]、[リンクの編集]、[リンクの貼り付け]、[特殊な貼り付け]、[typename オブジェクト] (動詞コマンド)。

フレームワークは、これらのコマンドに対してさまざまなレベルのサポートを提供します。 コマンドには、定義済みのコマンド ID としてのみサポートされているものと、完全な実装でサポートされるものがあります。 たとえば、フレームワークでは、[ファイル] メニューの [オープン] コマンドを実装しています。これには、新しいドキュメントオブジェクトを作成し、[オープン] ダイアログボックスを表示して、ファイルを開いて読み取ります。 これに対して、ID_EDIT_COPY などのコマンドはコピーするデータの性質によって異なるため、自分で [編集] メニューにコマンドを実装する必要があります。

サポートされているコマンドと実装レベルの詳細は、テクニカルノート 22 を参照してください。 標準コマンドは AFXRES.H ファイルで定義されています。

関連項目

ユーザー インターフェイス オブジェクトとコマンド ID