ATL アプリケーションの再頒布

Visual Studio 2012 以降の Active Template Library (ATL) はヘッダーのみのライブラリです。 ATL プロジェクトには、ATL オプションへの動的リンクはありません。 再配布可能 ATL ライブラリは必要ありません。

ATL 実行可能アプリケーションを再配布する場合は、次のコマンドを実行して、.exe ファイルとそのすべてのコントロールを登録する必要があります。

filename /regserver

filename は実行可能ファイルの名前です。

Visual Studio 2010 では、MinDependency または MinSize 構成用に ATL プロジェクトをビルドできます。 MinDependency 構成は、[全般] プロパティ ページの [ATL の使用] プロパティを [ATL に静的にリンク] に設定し、[コード生成] プロパティ ページ ([C/C++] フォルダー) の [ランタイム タイブラリ] プロパティを [マルチスレッド (/MT)] に設定した場合です。

MinSize 構成は、[全般] プロパティ ページの [ATL の使用] プロパティを [ATL に動的にリンク] に設定し、[コード生成] プロパティ ページ ([C/C++] フォルダー) の [ランタイム タイブラリ] プロパティを [マルチスレッド DLL (/MD)] に設定した場合です。

MinSize を使用すると、出力ファイルは可能な範囲で最小になりますが、ターゲット コンピューターに ATL100.dll と Msvcr100.dll ([マルチスレッド DLL (/MD)] オプションを選択した場合) が必要になります。 すべての ATL 機能を使用できるようにするために、ATL100.dll をターゲット コンピューターに登録する必要があります。 ATL100.dll には ANSI および Unicode エクスポートが含まれています。

ATL または OLE DB テンプレート プロジェクトを MinDependency ターゲット用にビルドした場合、ターゲット コンピューターへの ATL100.dll のインストールと登録は不要ですが、プログラム イメージが大きくなります。

ATL 実行可能アプリケーションを再配布する場合は、次のコマンドを実行して、.exe ファイルとそのすべてのコントロールを登録する必要があります。

filename /regserver

filename は実行可能ファイルの名前です。

関連項目

Visual C++ ファイルの再配布