仮想ネットワーク (VNet) とは
Azure 仮想ネットワーク (VNet) を使うと、Azure Virtual Machines (VM) などのさまざまな種類の Azure リソースが、相互に、またインターネットやオンプレミスのネットワークを使用して、安全に通信できます。 この VNet により、Azure バックボーン ネットワーク上の最適化されたルートを介して Azure リソースに直接接続できるようになります。 Azure リソースは、VNet 内にデプロイすることも、サービスまたはプライベート エンドポイントを使用して VNet と関連付けることもできます。
仮想ネットワーク、Private Link、および Power BI
Azure VNet におけるお客様の Power BI との通信は、次のように分類できます。
- プライベート リンクを使った、ネットワークから Power BI への安全なインバウンド接続。
- Power BI から VNet 内のデータ ソースへの安全なアウトバウンド接続。
このドキュメントの範囲は、Power BI から VNet 内のデータ ソースへの安全なアウトバウンド接続のみに限定しています。 プライベート リンクを使ったネットワークから Power BI への安全なインバウンド接続については、Power BI のプライベート リンクに関するドキュメントを参照してください。
VNet に関連付けられる Azure リソースは、Azure SQL、Synapse Analytics、Azure Data Explorer などの Azure データ サービスなどです。 サポートされているデータ サービスの一覧については、「サポートされている Azure データ サービス」を参照してください。
VNet ゲートウェイが登場する前、Power BI から VNet 内の Azure データ サービスに接続できるようにするには、VNet 内の仮想マシンにオンプレミス データ ゲートウェイをインストールする必要がありました。 これは依然としてオプションです。 オンプレミス データ ゲートウェイは、VNet に関連付けられたこれらのデータソースへの安全な接続を可能にし、そのような 1 つ以上のデータソースからのクエリ実行を管理します。
ただし、オンプレミス データ ゲートウェイには、月次の更新や監視など、独自のオーバーヘッドがあります。 VNet ゲートウェイはこのオーバーヘッドを排除し、VNet に関連付けられたデータ ソースへの安全な接続を可能にします。