AVERAGE
列のすべての数値の平均 (算術平均) を返します。
構文
AVERAGE(<column>)
パラメーター
用語 | 定義 |
---|---|
列 | 平均を求める数値を含む列。 |
戻り値
列の数値の算術平均を表す 10 進数を返します。
解説
これは、指定された列を引数として受け取り、その列の値の平均を求める関数です。 数値のセットに評価される式の平均を求める場合は、代わりに AVERAGEX 関数を使用します。
列に含まれる数値以外の値は、次のように処理されます。
- 列にテキストが含まれている場合、関数で集計を実行することはできず、空白が返されます。
- 列に論理値または空のセルが含まれている場合、それらの値は無視されます。
- 0 の値を持つセルは処理対象に含まれます。
セルを平均する場合は、空のセルと、値 0 (ゼロ) を含むセルの違いを念頭に置く必要があります。 セルに 0 が含まれている場合、そのセルは数値の合計に加算され、その行は除数として使用される行数にカウントされます。 ただし、セルに空白が含まれている場合、その行はカウントされません。
集約する行がない場合は常に、関数では空白が返されます。 しかし、行があり、そのいずれもが指定した条件を満たさない場合、この関数では 0 が返されます。 条件を満たす行が見つからない場合、Excel でも 0 が返されます。
この関数は、計算列または行レベルのセキュリティ (RLS) ルールで使用される場合、DirectQuery モードでの使用はサポートされません。
例
次の数式では、InternetSales テーブルの ExtendedSalesAmount 列の値の平均が返されます。
= AVERAGE(InternetSales[ExtendedSalesAmount])
関連する関数
AVERAGEX は、テーブル内の行ごとに評価される式を引数として受け取ることができる関数です。 これにより、計算を実行したうえで、計算された値の平均を取得することができます。
AVERAGEA 関数は、引数として列を受け取りますが、それ以外の点では同じ名前の Excel 関数と同様です。 AVERAGEA 関数を使用すると、空の値を含む列の平均値を計算できます。