FLOOR
最も近い基準値の倍数に数値を切り捨てます。
構文
FLOOR(<number>, <significance>)
パラメーター
用語 | 定義 |
---|---|
数値 | 丸める数値。 |
significance | 数値を丸める場合の基準となる倍数。 引数 number と significance の正負の符号は同じである必要があります。 |
戻り値
10 進数。
解説
いずれかの引数が数値でない場合、FLOOR は **#VALUE!** エラー値を返します。
number と significance の符号が異なる場合、FLOOR は **#NUM!** エラー値を返します。
数値の符号に関係なく、値は、ゼロとは逆方向に調整されたときに切り下げられます。 数値が基準値の正確な倍数である場合、丸め処理は行われません。
この関数は、計算列または行レベルのセキュリティ (RLS) ルールで使用される場合、DirectQuery モードでの使用はサポートされません。
例
次の数式では、InternetSales テーブルの [Total Product Cost] 列の値を取得し、.1 の最も近い倍数に丸めます。
= FLOOR(InternetSales[Total Product Cost],.1)
次の表は、いくつかのサンプルの値について予期される結果を示しています。
値 | 予期される結果 |
---|---|
10.8423 | 10.8 |
8.0373 | 8 |
2.9733 | 2.9 |